シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 短期】法哲学 | 2024 | その他 | 在学生サイトの各スクーリングのページをご確認ください。 | 通信教育課程 | 石山 文彦 | 3・4年次配当 |
科目ナンバー
JD-BL3-222L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
法哲学として論じられるテーマは多岐にわたりますが、本年度のスクーリングでは、正義論に主題を絞ります。正義論は、法の目的あるいは法の目指すべき理念・理想を追究するもので、法哲学の基本問題として最も古くから論じられてきました。マイケル・サンデルの授業の放送や発売されたテキスト(推薦図書1)で関心を持たれた方もいることでしょう。授業では現代の主要な正義論が概観できるよう、いくつかの代表的な理論を紹介し、それらに分析を加えていきます。また、そうした作業を通じて、どのような正義原理が個人の自由をよりよく保障するのか、福祉国家的再分配と自由は両立するのか、はたして/なぜ個人の自由が尊重されねばならないのか、といった問題を考えていきます。根源的なレベルで異なった様々な考え方を知り、それらを分析することを通じて、われわれの生きる現代社会の諸問題についても、常識にとらわれない大胆で柔軟な発想が可能であることを感じてもらいたいと思っています。
科目目的
法という存在についての、根源的なレベルで異なった様々な考え方(そのなかには、常識にとらわれない大胆で柔軟な発想に立つものが多く含まれています)を知り、それらを分析することを通じて、容易に答えの見出せない問題について自らの力でしっかり考えることの重要性を感じ取っていただくことが、この授業の目的です。
到達目標
法哲学のさまざまな理論を理解することにより、われわれの生きる現代社会の諸問題についても、常識にとらわれない大胆で柔軟な発想が可能であると知ること、そして、物事を根源的なレベルから考える力を向上させることが、この授業の到達目標です。
授業計画と内容
1 はじめに:法哲学の諸問題と正義論
2 功利主義
3 平等主義的自由主義
4 リバタリアニズム
5 コミュニタリアニズム
6 フェミニズム
7 多文化主義
8 グローバルな正義
9 質疑応答
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
時間数の関係で、項目を絞ったり説明を簡略化させたりすることも出てくると思いますので、事前に教科書の第I部に目を通し、疑問点をメモしてくるなど、十分な準備をして授業に参加してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | スクーリング試験または科目試験により最終評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
■スクーリングで使用する教材
レジュメを使用する予定です。
※スクーリングの講義内容中に「教科書」という表現がある場合は、
通信授業(レポート学習)の教科書を指します。
各科目の教科書は、在学生サイト「教科書・教材」のページを確認してください。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
■推薦図書
1 マイケル・サンデル(著) 鬼澤忍(訳)『これからの「正義」の話をしよう』(2010年)早川書房
2 瀧川裕英(編)『問いかける法哲学』(2016年)法律文化社
その他特記事項
【通信教育課程はなし】