シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 通信授業】歴 史(西洋史) | 2024 | その他 | ー | 通信教育課程 | 杉崎 泰一郎、石橋 悠人 | 1~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JD-HT1-501L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本人として、遠い西洋の歴史を勉強することには、どのような意味があるのでしょうか。まず、歴史学とは、過去について散在するもろもろの史実を探し出し、整理し、系統づけて過去の世界のありようを再構成し、さらに疑問を提出して次の思索を促そうとする、スリリングで知的な作業です。
私たちが、ごく当たり前のことのように口にする、「人権」、「自由」、「法の前の平等」、「法の支配」、「契約」、「民主主義」などは、すべて西洋を起源とするものであり、その生成には血と汗と涙の歴史がありました。したがって、法律学を本当の意味で体得するためには、西洋史の知識は必要不可欠なのです。
また、西洋と一口に言っても、そこには数多くの民族や文化がせめぎ合いつつ存在しています。文学でもいい、美術でもいい、あるいは建築でもいい、目も眩むばかりの文化的遺産が入り乱れているのです。その一部はすでに、私たち日本人にも消化されて骨肉となっていますが、まだまだ知られざる文化は山のように残っています。私たちが知っているのは、そのほんの一部だといってもけっして過言ではありません。
科目目的
法学部の専門科目を履修するうえで、西洋史の知識が必須であることは、あらためて申すまでもないことかもしれません。ごく簡単に申せば、近代における「法の前の平等」と「人権」、さらに議会制民主主義は、すべて西洋の歴史のなかで誕生し、そうして 1492 年以降の西洋の世界支配のなかで、非西洋世界にも移植され、内実はどうであれ「世界基準」となったからです。
この科目のテキストは、古代から現代にいたる西洋の歴史を概括するもので、大学生向け、初学者向けの西洋史概説書としては、十分な内容を誇っています。
レポートに関連する章をまずはじっくり読んでみてください。さらに、折をみて全体を読み通してみてください。そうすれば、西洋史の基本的な流れがおのずから頭に入ってくるはずです。そこで獲得された西洋史の知識は、専門科目の学習に役立つばかりではなく、豊かな「教養」の基礎にもなるはずです。
到達目標
・古代から現代までの西洋世界の歴史の流れを概括的に捉えることができる。
・それぞれの時代に起きた出来事や事件の背景や意義を理解することができる。
・各時代・各国の政治の体制や社会の構造の変遷を知る。
授業計画と内容
1 古代(西洋古代史研究の伝統と将来)
古代ギリシア
ローマ帝国
2 中世(中世ヨーロッパ史から学ぶもの)
ヨーロッパ中世社会の成立
ヨーロッパ中世社会の発展
ヨーロッパ中世社会の変貌)
3 ヨーロッパの「近世」(近世のヨーロッパ)
宗教改革と対抗宗教改革
ヨーロッパ世界の拡大と社会の変化
自由と専制のはざまで)
4 「国民国家」をめざして(ヨーロッパの世紀)
フランス革命と産業革命
ブルジョワ社会の成立と国民統合の進展
中・東ヨーロッパの再編と民族問題
帝国と植民地
5 南北アメリカの推移(南北アメリカ史の背景)
植民地から独立・建国へ
現代アメリカの形成
6 現代世界の中の西洋(対立から協調へ向かう西洋世界)
2つの世界大戦
ヨーロッパ統合への道
現代科学技術の光と闇
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講生は各自教科書を読解し、内容を理解することを試みてください。
・必要に応じて、関連書籍で知識を補いましょう。
・上記の学びを通して、西洋の各地域の歴史を広く学ぶことが授業の目標です。
・教科書『大学で学ぶ西洋史』(古代・中世、近現代)は、この分野では評価の高い概説書です。
大学生や大学院生にも広く読まれており、西洋世界の歴史を知るための入り口として、
有益な内容を多く含んでいます。
・この著作を読み通すことで、西洋史に関する知識は格段に増すと思いますので、
ぜひ存分に活用してください。
この科目の履修には、高校段階の世界史の知識を必要とします。その点で「心もとない」受講生には、『もういちど読む山川世界史』(山川出版社)がお勧めです。ネットで簡単に購入できるはずです。あたえられた課題について、まず、この『もういちど…』でその概要、および前後の歴史の文脈を読みとり、そのうえで教科書に進むとよいでしょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 試験(科目試験またはスクーリング試験)により最終評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
通信教育課程 在学生サイト 教科書一覧を参照
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
その他特記事項
【通信教育課程はなし】