シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 短期】ドイツ語C・D | 2024 | その他 | 在学生サイトの各スクーリングのページをご確認ください。 | 通信教育課程 | 須藤 正美 | 2年次配当 |
科目ナンバー
JD-GE2-701L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【前半】 文法確認
特に独学では十分な理解が困難な文法項目、中上級レベルのテキストを読解するのに必要な文法項目を細かく解説し、反復練習を通じてマスターすることがこの授業の目的です。文法確認がメインですが、比較的平易な構文のテキストの読解練習も行います。挨拶、街頭や店内での会話、電話での予約、料理レシピなどの日常レベルのテキストから、読みやすい詩や散文などの文学的なテキストまでを使用してさまざまな文体に馴染んでもらう予定です。
【後半】 トップテーマ
後半ではドイチェ・ヴェレというドイツのメディアが提供している「トップテーマ・ニュースで学ぶドイツ語」を使用します。これは外国人学習者向けに第一線で活躍する記者たちが輪番で、ドイツ内外の最新ニュースをテーマにして作成しているテキストです。表現も比較的やさしめで、それぞれの文も短く、初級から中級への橋渡しにうってつけの教材です。2023年から24年前半に提供されたテキストの内、面白い記事を選んで、じっくり味読します。文構造について詳しく解説するとともに、ドイツ語を正しく読むコツも紹介します。
科目目的
【前半】 ドイツ語(A)(B)で学んだ文法事項を再確認します。
【後半】 政治・経済・法律・文化の最新ニュースを読むことで、ドイツ語の文構造に慣れることを目指します。
到達目標
前半の授業は初級文法のおさらいと簡単な読解練習に当て、後半ではドイツの今を伝えるさまざまなテーマに触れながら、ドイツ語の構文や文体に馴染んでもらいたいと考えています。簡単な会話ができ、辞書があればニュースのドイツ語文も読めるようになることが目標です。教材としては、生のニュースではなく、ドイツの報道機関が外国人学習者向けに提供している、比較的読みやすい報道文を使用します(無料。講師が用意します)。
授業計画と内容
【前半】
第 1 回 文法確認(語順1: 倒置文と正置文)と読解練習(比較的読みやすい小文。以下同)
第 2 回 文法確認(語順2: さまざまな枠構造)と読解練習
第 3 回 文法確認(助動詞: 特にsollenの用法)と読解練習
第 4 回 文法確認(不定代名詞man)と読解練習
第 5 回 文法確認(時制: 特に現在完了形と過去形)と読解練習
第 6 回 文法確認(再帰代名詞)と読解練習
第 7 回 文法確認(関係代名詞)と読解練習
第 8 回 文法確認(受動文)と読解練習
第 9 回 文法確認(命令のさまざまな形)と読解練習
第10 回 文法確認(接続法)と読解練習
第11 回 ヒアリング練習と簡単な独作文
第12 回 総括・まとめ・到達度確認
【後半】
第 1 回 トップテーマ「ケネディのベルリン演説」(上)
第 2 回 トップテーマ「ケネディのベルリン演説」(下)
第 3 回 トップテーマ「東独におけるビートルズ」(上)
第 4 回 トップテーマ「東独におけるビートルズ」(下)
第 5 回 トップテーマ(未定・2024年前半の最新テキストから)
第 6 回 トップテーマ(未定・2024年前半の最新テキストから)
第 7 回 トップテーマ(未定・2024年前半の最新テキストから)
第 8 回 トップテーマ(未定・2024年前半の最新テキストから)
第 9 回 トップテーマ(未定・2024年前半の最新テキストから)
第10 回 トップテーマ(未定・2024年前半の最新テキストから)
第11 回 文学作品(小品・エッセイ)
第12 回 総括・まとめ・到達度確認
・教材はすべて講師が用意します。
・後半の読解用教材「トップテーマ」シリーズは2023年、24年のドイチェ・ヴェレのサイト「ニュースで学ぶドイツ語」(https://learngerman.dw.com/de/top-thema/s-55861562)からの報道文です。
・このほか、各回の教材動画を視聴した後に簡単な課題にも取り組んでもらいます。課題は提出する必要はありません。第4回、8回、11回の教材の中で解説と正解例を紹介します。第12回の到達度確認試験の試験対策に活用してください。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本スクーリングを受講するにあたり、「ドイツ語(A)」「ドイツ語(B)」の単位を修得している必要はありません。本スクーリング内でも自学自習が難しい文法項目については「文法確認」として採り上げます。
ただし効果的な受講とするために、文法の基本的な部分については「ドイツ語(A)」「ドイツ語(B)」の教科書または参考書などで確認しておくことをお勧めします。
そのうえで、以下のように開講期間前・期間中の学習を進めてください。
【前半】 ドイツ語(A)(B)の教科書の該当箇所(今回の講座で扱う文法事項)を見ておくこと。
【後半】 各回で取り扱う『トップテーマ ニュースで学ぶドイツ語』の記事にざっと目を通しておくこと。辞書で単語の意味を調べ、おおよその文意を推測しておくこと。詳しい文法解説は講座内で行います。テキスト原文は開講前にお渡しします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | スクーリング試験または科目試験により最終評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
翻訳家(日本文藝家協会会員)
主な翻訳作品:
K.ヴァーゲンバッハ『カフカのプラハ』[改訳決定版](2022年、水声社)
H. オルトナー『ヒトラー爆殺未遂事件1939:「イデオロギーなき」暗殺者ゲオルク・エルザー』(2022年、白水社)
同『国家が人を殺すとき: 死刑を廃止すべき理由』(2019年、日本評論社)
同『ヒトラーの裁判官フライスラー』(2017年、白水社)
A.ポスタート『あるヒトラーユーゲント団員の日記 1928-35:「総統に仕えた」青年シャルの軌跡』(2021年、白水社)
N.オーラー『ヒトラーとドラッグ:第三帝国における薬物依存』(2018年、白水社)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
毎回のKaffeepause(カフェーパウゼ:コーヒー休憩)のコーナーでは、担当教員がノンフィクション文学の翻訳活動を通じて得た知見を活かして、現在のドイツにおける「過去との取り組み」、とりわけドイツの人々がナチス時代12年間の加害の歴史を若い世代の記憶に刻むために行っているさまざまな活動を紹介します。さらにドイツ語圏の国々の文学や思想、習俗、伝統芸能、アート、衣食住なども多様な切り口で取り上げることで、ドイツ語の文法だけでなく、その文化的・歴史的背景も学ぶことを通して、ドイツ語という言語への理解を深めてもらいたいと考えています。
テキスト・参考文献等
■スクーリングで使用する教材
授業内で配布する。
※スクーリングの講義内容中に「教科書」という表現がある場合は、通信授業(レポート学習)の教科書を指しています。各科目の教科書は、在学生サイト「教科書・教材」のページを確認してください。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
■推薦図書
・福本義憲『はじめてのドイツ語』1991年、講談社(現代新書)
さまざまなエピソードを通じてドイツ語の特徴を文章で説明している本です。初級向けですが、ひととおりドイツ語文法を習った後に読むとバラバラの状態の個々の文法知識が収まるべきところに収まって、ドイツ語はこういう言語だったのかと改めて納得できます。
・中島 悠爾ほか『必携ドイツ文法総まとめ』[改訂版]2003年、白水社
現代ドイツ語文法を要領よくまとめたハンドブックとして定評のあった本の改訂版。新正書法に関わる部分を中心として説明文・例文の書き換え・差し替えを行い、新たに補遺を追加。ハンドブックという概念を超えた充実の内容。
・太田達也著『ニューエクスプレスプラス ドイツ語《CD付》』白水社、2018年刊
その他特記事項
【通信教育課程はなし】
参考URL
ドイチェ・ヴェレの「トップテーマ・ニュースで学ぶドイツ語」コーナー
Top-Thema
https://learngerman.dw.com/de/top-thema/s-55861562