シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
信頼性工学 | 2024 | 前期 | 木4 | 理工学部 | 小島 将裕 | コジマ マサヒロ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-SS3-7C16
履修条件・関連科目等
確率分布,標本分布,推定・検定などに関する確率・統計の基本的な知識が必要となる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
統計学を応用したイベントまでの時間(耐用年数や死亡など)に関する評価について、生存時間解析の基本的な理論ならびに手法を紹介する。
科目目的
イベントまでの時間を扱う解析は日本における産業をを支える1つの重要の学問である。特に、製品寿命や人の生存について、寿命データの背後にある母集団分布への仮定の妥当性やばらつきの評価法について理解することを目的とする。
到達目標
ノンパラメトリック推定法やセミパラメトリックモデル・パラメトリックモデルを仮定した分析法を理解する。目的に応じた解析計画を立て、データを分析し、分析した結果を解釈できるようにする。
授業計画と内容
1.ガイダンス:授業の進め方や評価法について説明する.
2.生存時間解析の導入:打ち切り、生存関数、ハザード関数
3.生存関数の推定:カプランマイヤー推定
4.生存時間の比較1:ハザード関数、パーセント点
5.生存時間の比較2:仮説検定
6.Cox回帰モデル1:Cox回帰モデルの基礎
7.Cox回帰モデル2:変数選択
8.Cox回帰モデル3:ベースラインハザード関数の推定
9.Cox回帰モデル4:Cox回帰モデルにおける残差
10.パラメトリックモデル:Weibullモデル、対数正規モデル
11.時間依存変数:時間依存変数を考慮したモデルの紹介
12.Frailtyモデル:Frailtyを持つモデルの紹介
13.競合リスク:競合リスクがある場合の解析方法の紹介
14.例数設計・ベイズ生存解析:例数設計、ベイズを用いた生存時間解析の紹介
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 100 | 解析の目的(解析することでどのような結論を導きたいのか)、解析方法、解析結果、解析結果からわかること(わかりやすい言葉を使って説明する)、解析プログラムをwordにまとめて提出する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価は100点満点からの減点方式に基づいた結果から行う。以下の1〜5について、項目が立てられていない又は記載が不十分な場合に減点を行う。レポートが未提出の場合は、持ち点が0となる。
1.解析の目的
2.解析方法
3.解析結果
4.解析結果からわかること
5.解析プログラム
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
人を対象とした臨床試験において、イベントまでの時間の解析の計画の立案並びに解析の実施。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験を活かして、実例を交えながら実用的な解析方法を紹介する。
テキスト・参考文献等
講義は以下テキストに従って行う。
Modelling Survival Data in Medical Research (4th edition)、David Collett、Chapman & Hall
以下テキストは参考図書として有用である。
生存時間解析入門 原書第2版、デビッド ホスマーなど、東京大学出版会