シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報政策事例研究 | 2025 | 前期 | 火5 | 国際情報学部 | 原田 祐樹 | ハラダ ユウキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-IM3-IL22
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
政策の企画立案・調整・決定過程及び執行について基礎・共通的な一般論を学習したうえで、具体的な政策事例(教育や医療など各分野における情報通信技術(ICT)の利活用など)を取り上げ、関係機関がどのような検討・手続を行って結論を出し、政策を実施しているのかを学び、議論を行う。
情報政策事例(立法、予算等)の紹介に当たり、実際に当該事例の立案等に従事している実務担当者の招聘も行うなど、政策立案過程や執行における実務の実態に触れられるようにする。
本講義では、具体的な政策事例の理解を深めて検証すること等を通じ、社会課題の解決に向けた各種政策への提案・議論を行い、考察を行う。なお、政策事例については各省庁の担当者との調整も要するため、調整中の講師も含めて授業計画日程については仮記載である。
科目目的
本科目では、情報通信技術(ICT)の利活用等に関する具体的な情報通信政策の課題への対応について、実際の政策の検討・立案・実施の過程を多面的に理解し、我が国が直面する具体的な社会課題について対応案を提示し、議論できるようにする。
個別の政策への評価・検討や政策立案過程に関する基礎・共通的な知識を身に着け、社会の様々な立場や場面で活用できるようになることを目的とする。
到達目標
1 講義中で紹介する政策事例について、その背景や検討過程等の実施経緯とその内容を正確に理解すること
2 各政策事例における課題、改善方策等を論理的に考察できるようになること
3 上記で培った能力を踏まえ、自ら社会課題に対応する政策案を提示し、議論を通じて考察を深め、まとめられるようになること
授業計画と内容
第1回 :イントロダクション:過去の政策立案の背景となる社会課題や事案
第2回 :基礎・共通的な事項(1):立法事実把握、関係者の検討、審議会等
第3回 :基礎・共通的な事項(2):内閣法制局審査、国会審議等
第4回 :基礎・共通的な事項(3):予算・税制、政策のレビュー方法
第5回 :実務担当者講義(1):事例1①:GIGAスクール構想の推進(教育分野)
第6回 :事例①に関する議論
第7回 :社会課題について政策案に関する議論(1):予算の観点
第8回 :実務担当者講義(2):事例②:デジタル庁における法改正事例(デジタル庁)(調整中)
第9回 :事例②に関する議論
第10回:社会課題について政策案に関する議論(2):立法、その他の観点
第11回:これまでの補足、関連するトピック解説等
第12回:実務担当者講義(3)(事例③:健康・医療ビッグデータ活用の推進(次世代医療基盤法)について)
第13回:事例③に関する議論
第14回:総括、これまでの議論を踏まえた全体的な考察
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 取り上げた具体的政策事例やその他の社会課題について、端的に正確な資料作成や表現を行って履修生間の議論を活性化させ、講義内で得られた知見等を踏まえて更なる考察により独自の観点を加えてまとめることができているかどうかを評価します。 |
平常点 | 50 | 積極的に講義内でのグループワークに貢献し、発表や質問を行うこと。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、2023年7月からデジタル庁デジタル臨時行政調査会事務局で総括補佐として、アナログ規制見直しの業務に従事し、次いで同年10月から内閣官房デジタル行財政改革会議事務局においても総括補佐を務めて、デジタル行財政改革の全般に従事した。その中で、特にデータ利活用に関する検討会の運営も行っており、医療・教育・金融・産業等のデータ利活用について担当した。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
以下の回では実務担当者による解説及び質疑応答を行う。
第5回:GIGAスクール構想の推進について
文部科学省初等中等教育局初等中等教育局 学校情報基盤・教材課GIGAスクール基盤チームリーダー(情報教育振興室長) 神谷征彦 室長
[関係する具体的な略歴]
2006年総務省入省。電気通信事業分野における権利侵害対策(偽造品の取引の防止に関する協定(ACTA)の交渉など)、競争政策、放送コンテンツの海外展開支援などを担当。内閣官房IT総合戦略室ではデジタル庁の設立に従事。2023年7月から、文部科学省初等中等教育局において、全国の小中学校等に学習用のコンピュータと高速ネットワークを整備し、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指す「GIGAスクール構想」の推進など、教育のICT化に向けた企画立案等に従事。
第8回:デジタル庁における法改正事例(調整中)
デジタル庁法改正担当
第12回:健康・医療ビックデータ活用の推進(次世代医療基盤法)について
内閣府健康・医療戦略推進事務局 網野尚子 企画官
[関係する具体的な略歴]
2005年総務省入省。2023年7月から、内閣府健康・医療戦略推進事務局において、健康・医療ビックデータを広く利活用し、医療分野の研究開発や新産業の創出を促進することを目的とした次世代医療基盤法のガイドライン等の策定、認定実務等に従事。
この他、担当教員は、実際に消費者庁消費者政策課に出向して、電子商取引の国際標準化に関わった経験を踏まえて、実務担当者として説明を行う。
テキスト・参考文献等
担当教員が授業内で適宜指示する。
その他特記事項
なし
参考URL
なし