シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教養総合演習(1)(ダイバーシティ・多文化共生と法) | 2024 | 通年 | 金3 | 文学部 | 中坂 恵美子 | ナカサカ エミコ | 3年次配当 | 4 |
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ダイバーシティや多文化共生を、法政策的な側面を中心に考えます。法律や判決、それに関する著書や論文を読み込み、この分野での日本の現状、問題点、課題について考えます。前期はジェンダーや家族、障害をもつ人たちの権利、尊厳死や生殖医療の問題を、後期は外国人やエスニックな少数者、難民などの問題を扱う予定です。
科目目的
ダイバーシティや多文化共生社会のいっそうの実現を考えるために、この分野で日本ではどのような判決が出されているのかを調べ、日本の現在地を知り、今後の可能性を考えます。
到達目標
ダイバーシティや多文化共生に関する日本の法制度や国際人権基準についての知識を身に着けること、それらを、自分の専門で学んだことや自分の関心に結びつけて考えられるようになることを目標とします。
授業計画と内容
以下のように考えていますが、参加者の意向を聞いて、多少の変更があり得ます。また、ゲスト講師に関する回は暫定的なものです。
(前期)
①ガイダンス
②ブレインストーミング
③夫婦別姓:民法と戸籍法
④夫婦別姓:判決を読んでみよう
⑤非嫡出子差別
⑥性自認
⑦ゲスト講師
⑧同性婚とパートナーシップ
⑨障害のある人と合理的配慮
⑩尊厳死について
⑪生殖医療と子どもの権利
⑫世界諸国の法制度
⑬国際人権法の視点
⑭総括
順番や内容が多少変わることがあり得ます。
(後期)
①ガイダンス
②ブレインストーミング
③外国人の入国・在留の権利
④定住外国人の権利
⑤差別
⑥ヘイトスピーチ
⑦ゲスト講師
⑧難民:認定
⑨難民:補完的保護
⑩退去強制
⑪先住民
⑫エスニックマイノリティ
⑬国際人権法の視点
⑭まとめ
順番や内容が多少変わることがあり得ます。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の形態は参加者の人数によりますが、一定数以上の参加者がいる場合は、発表者を決めて順番に報告をしてもらうため、自分の発表の回にはそのための準備をしてのぞんでいただきたい。参加者が少ない場合は、全員が毎回事前に配布する資料を読んできて議論や質問を行ってもらう予定です(反転授業の形式)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業に積極的に参加できたか。自分の報告を他の参加者にわかりやすく行えたか。他の参加者の報告を関心をもって聞き、質問やコメントを行うことができたか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
オンラインやハイブリッドの必要がある場合は、WEBEX又はZOOMを用いる。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しません。各回に必要な資料や参考文献は、授業の中で説明します。
その他特記事項
ダイバーシティや多文化共生がこの授業のテーマです。これらの問題は、様々な学問分野から多角的に考えていく必要があります。本授業は法的な側面を中心に考えますが、法についての知識はどんな学問にもかかわってくるものです。その意味で、この授業は、法を専門としない人たちに是非受講してもらいたいと思っています。また、様々な分野を専門とする受講生が、自分の専門と絡めて多様な視点から意見を述べてくれることによって、いっそう有意義な議論ができることを期待しています。