シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ゼミナール(1)(2) | 2024 | 通年 | 火5 | 文学部 | 山下 真史 | ヤマシタ マサフミ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-JL3-A103,LE-JL4-A104
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近現代文学の作品を原則として1時間に1つずつ取り上げ(短い場合は複数も可)、当該作家および作品の基本的な情報を整理したうえで、時代的背景についての理解をもとに、先行研究を参照しつつ、より妥当な解釈を探っていきます。各受講者が発表した内容に基づいて、そのの妥当性、どのような観点から論じることが有効なのかについて参加者全員で討論します。
取り上げる作品は、グループで相談して決めます。他のグループや昨年度に取り上げた作品と重ならないように配慮します。
発表者はレジュメを用意して30〜40分程度発表します。その他の受講生は、あらかじめ作品を読んで、問題と思ったところ・疑問に思ったところなどをまとめた初読メモをmanaba経由で事前に提出します(初読メモはまとめて当日配布します)。発表の後、初読メモも参考にしながら全員で討議を行います。また、発表者は、議論を踏まえ、次の授業時に適宜フォロープリントを作って補足をします。
前期の最初の時間に、自分の発表する日を決定します。なお、自身の考えを他者と比較することの効能を鑑みて、基本的に2名のグループ発表の形式を採用する予定です(初回授業時に判断します)。
科目目的
国文学の研究対象として作品を取り上げるには、まず、何が書いてあるのかを理解する必要があります。近現代文学の作品は、言葉の障壁は低いですが、読めば分かるというわけではありません。作品を理解するというのは、書かれていない時代背景を調べて、前後の文脈を考えて、整合的な解釈を見つけ出すことです。個々人の勝手な想像による解釈ではなく、根拠を持った、より妥当な解釈を見つけ出すのが、文学研究として作品を読むことです。もちろん、解釈は必ずしも一つではありませんが、だからといって、どんな解釈でも良いわけでもなく、どこまでが許容される解釈かという線引きをすることが大事です。
この授業の狙いは、発表と議論を通して、作品を文学研究として「読む」方法を習得し、自ら実践出来るようになることです。
到達目標
近現代文学作品を研究する際に必要な諸能力を身につけます。その能力とは、作家や作品について調べる能力、語釈・注釈をする能力、先行研究を理解し整理する能力、前後の文脈を押さえながら解釈する能力、整合的に作品を理解する能力、自分の考えを人にわかりやすく説明する能力等です。これらは卒業論文を書くためにも必要な能力で、この授業の発表・議論を通して、それら能力を身につけていきます。
授業計画と内容
前期
第1回 ガイダンスと発表者のグループ分け
第2回 近現代文学研究の方法論についての講義
第3回 発表方法についての具体例を通しての講義
第4回 1組目の発表
第5回 2組目の発表
第6回 3組目の発表
第7回 4組目の発表
第8回 5組目の発表
第9回 6組目の発表
第10回 7組目の発表
第11回 8組目の発表
第12回 9組目の発表
第13回 10組目の発表
第14回 11組目の発表
後期
第1回 1組目の発表
第2回 2組目の発表
第3回 3組目の発表
第4回 4組目の発表
第5回 5組目の発表
第6回 6組目の発表
第7回 7組目の発表
第8回 8組目の発表
第9回 9組目の発表
第10回 10組目の発表
第11回 11組目の発表
第12回 12組目の発表
第13回 13組目の発表
第14回 総まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 年度末に2000字程度のレポートを課します。授業内の議論を踏まえて、理解度が深まっているかを評価します。 |
平常点 | 60 | 初読メモ、発表、授業中の発言などを総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストはできるだけ文庫本を指示し、受講者はそれを購入します。文庫にない作品を取り上げる場合は、発表者がプリントを用意して配布します。