シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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上代文学B | 2024 | 後期 | 木1 | 文学部 | 小野 泰央 | オノ ヤスオ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A204
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、『古事記』上巻に記された神々の物語を取り上げ、そこに浮かび上がる話型を分析していきます。さらにその話型がそれ以後の日本文学にどのように継承されていくかをも探っていきます。
義体的には、以下の3点を中心にして論じていきます。
①話型 ソシュールからヤコブソンへといたる構造言語学とレヴィ=ストロースなどの構造主義を理解した上で、『古事記』の神話の話型を考える。
②後代への影響 『古事記』の神話がその後の古典に及ぼした影響を考える。
③現代との関係 小説・ドラマ・マンガなどの現代作品とどのように話型が重なるか。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の専攻科目群として位置づけられていることから、専攻における知識の一つとして、古典におけるその背景を理解した作品研究を目的とする。
到達目標
・『古事記』に記載された神話を読み、語られることの意義が説明できる。
・神話に対する理解を深めることで、古代文学の特色を理解することができる。
・テキストを読むことを通じて、古典作品の読解方法を身に付けることができる。
授業計画と内容
第1回 批評理論を考える―ソシュール・ヤコブソン・レヴィ=ストロース―
第2回 話型①―『古事記』の成立とその時代
第3回 話型②―天地の始まりと国土の創生
第4回 話型③―イザナキの黄泉国訪問
第5回 話型④―アマテラスとスサノヲ
第6回 話型⑤―スサノヲの大蛇退治
第7回 話型⑥―因幡(いなば)のしろ兎
第8回 話型⑦―オホアナムヂの異界訪問
第9回 話型⑧―オホアナムヂから大国主(オホクニヌシ)へ
第10回 話型⑨―大国主の国作り
第11回 話型⑩―大国主の国譲り
第12回 話型⑪―天孫ホノニニギの地上への降臨
第13回 話型⑫―ヤマサチビコの海宮訪問
第14回 講義全体のふりかえり
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 90 | 基礎知識を理解した上で、古典文学を社会的背景から説明できるかどうかを評価する。 |
平常点 | 10 | 授業動画の視聴状況で判断する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
新版 古事記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
その他特記事項
受講に関わる要望・注意事項、および連絡先については、初回授業にて説明する。