シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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古典文学演習(2)A | 2024 | 前期 | 木1 | 文学部 | 綿抜 豊昭 | ワタヌキ トヨアキ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL2-A803
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
講義は、大学からの指示がない限り対面授業。
日本における古典文学のジャンルで中核をしめていたのは、二十一もの勅撰和歌集が編纂されたといったことから、和歌文学であるという見方ができよう。過去、膨大な作品が詠まれ、歌集が編纂されている。
和歌の学習の一つの方法は、すでに詠まれた作品を暗記することからはじまる。そのテキストとして、もっとも活用されたのが、藤原定家が撰んだとされる「小倉百人一首」である。その学習は、単に和歌を詠むための知識等にとどまらなかった。多くの人にとって、共通した知識、いわば「教養」として学習され、そのため、百人一首をもとにして狂歌や川柳といった異なるジャンルの作品が生み出されるだけでなく、歌人絵なども多く描かれた。百人一首は、日本の文化を知る上で、重要な作品といえる。その作品が、どのように享受されていったことをしることは、古典文学の理解において重要であると考えられる。
そこで、百人一首の季節の歌を解釈し、それを通して伝統的な季節観についてとのかかわりについて理解することを目的とする。また演習であるため、受講者が、指定された百人一首に所収された和歌について、現代語訳、作者について、鑑賞等、といった事項を予復習すること。さらに、そのおりにとりあげた和歌等に関しての小テスト・レポート等を提出する。内容に関する疑問点があれば、講義のはじめ、終わり、マナバを通じて答える。
科目目的
平安時代の季節観の理解
到達目標
現代文化まで受け継がれる、伝統的な和歌的季節観を理解すること
授業計画と内容
第1回 百人一首について
第2回 天智天皇ほか
第3回 後鳥羽院ほか
第4回 柿本人麻呂ほか
第5回 藤原家隆ほか
第6回 小野小町ほか
第7回 紀友則ほか
第8回 入道前太政大臣ほか
第9回 在原業平ほか
第10回 菅原道真ほか
第11回 春道列樹ほか
第12回 春・秋の歌について
第13回 夏・冬の歌について
第14回 総括
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 学習したことに関して、総合的な内容の試験を行います。正解の点数によって評価 |
レポート | 10 | 学習内容に関係する発展的内容の課題のレポートを出します。学習したことを、どこまできちんと調べたかで評価 |
平常点 | 40 | 毎回の小テスト等の成績の評価 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト①綿抜豊昭編②百人一首集Ⅱ③桂書房、2003年⑦4-905564-52-2
対面講義の場合は使用。流行病の影響などでオンライン講義中心になった場合にはテキスト不使用。