シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会調査の基礎/社会調査法(1)(基礎) | 2024 | 前期 | 水2 | 文学部 | 熊本 博之 | クマモト ヒロユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SC1-K111
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
社会学研究において、理論と実証とは車の両輪の関係にある。このうち実証を行う上で不可欠なのが社会調査である。
この科目では、社会調査の基本について講義する。社会調査が求められる背景、調査手法の発展の歴史、社会調査を実施する際に遵守すべきルールについて学んだ上で、アンケート調査やフィールドワークの実施方法など、具体的な社会調査の手法について講義する。
なおこの講義は社会調査士カリキュラムのA科目「社会調査の基本的事項に関する科目」(必修科目)に該当する。社会調査士資格の取得を目指す学生は必ず履修しなければならない。
科目目的
社会調査の歴史、社会調査を実施する上で気をつけるべき倫理事項について理解すること。
量的調査の仕組みを理解し、アンケートの質問文作成、および仮説構築ができるようになること。
質的調査の仕組みを理解し、具体的な手法について理解すること。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
・リサーチリテラシーを身につけ、社会調査の結果を読み解くことができるようになること。
・調査仮説をたて、仮説を検証するために必要な質問文と選択肢を作成できるようになること。
・社会調査の社会的な必要性と意義について説明できるようになること。
授業計画と内容
第1回 社会調査を学ぶ意味:リサーチリテラシーの修得
第2回 社会調査の歴史
第3回 社会調査における倫理
第4回 社会調査を企画する①問いをたてる
第5回 社会調査を企画する②仮説をたてる
第6回 調査票の作成①調査の設計
第7回 調査票の作成②質問文と選択肢
第8回 調査票の作成③調査票の実際
第9回 量的調査を理解する①悉皆調査と標本調査
第10回 量的調査を理解する②サンプリングの手法
第11回 量的調査を理解する③質問紙調査とWeb調査
第12回 量的調査を理解する④憲法意識調査に見る世論の実態
第13回 質的調査を理解する①質的調査の技法と目的
第14回 質的調査を理解する②質的調査の実際
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 50 | 講義後にmanabaで小テスト(5点×10回)を実施する。 |
レポート | 30 | 調査課題に沿った仮説をたて、仮説を検証するために必要な質問文と選択肢を作成し、レポートとして提出する。 |
平常点 | 20 | リアクションペーパーの提出に応じて最大20点で評価し、平常点とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
フィードバックペーパーで質問を受け付け、次回講義で回答する。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中にmanabaやGoogleフォームのアンケートを行うことで、社会調査の実際を体感する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用しない。配布するレジュメを使用して講義を進める。
参考文献として以下のものを挙げておく。
大谷信介ほか『新・社会調査へのアプローチ-論理と方法』ミネルヴァ書房、2013
岸政彦ほか『質的社会調査の方法-他者の合理性の理解社会学』有斐閣、2016