シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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コミュニケーション論(2) | 2024 | 後期 | 月1 | 文学部 | 中野 円佳 | ナカノ マドカ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CS2-L405
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ジャーナリストとしての経験から、報道の役割やメディアの多様性の重要性について解説する。
科目目的
報道の役割や記者側の視点を理解することで、メディアリテラシーを高め、その中にジェンダー平等や多様性の視点を入れていくことの重要性を理解することを目指す。
到達目標
報道側の動きを理解することで、メディアの記事を批判的に読むことができるようになり、また必要な時に適切な方法で声を上げる方法を知る。
授業計画と内容
授業はおおよそ次のように構成される。
多様化するジャーナリズム
第1回:イントロダクション
第2回:『クライマーズハイ』から考える報道の役割
第3回:新聞記者の働き方/報道現場の男女比率
第4回:テレビの中の女性(女性アナウンサー)
第5回:映画『スキャンダル』から考える職場内ハラスメント・性被害
第6回:MeTooと日本のメディア/週刊誌
第7回:SNS時代の影響力と炎上
第8回:映画『SHE SAID』から考える報道手法
第9回:小児性被害と男性被害者
第10回:映画『スポットライト』から考える権力
第11回:ネットメディアとフリージャーナリスト
第12回:表現の自由とフェミニズム
第13回:性の多様性とインターセクショナリティ
第14回:まとめ・到達度確認
※授業で扱う題材の中には、事故や性犯罪を扱う映画などが出てきます。フラッシュバックなどの可能性がある学生は受講を控えるか、事前に相談をしてください。予期しない体調不良などが発生した場合はオンライン授業を終了して結構です。その場合もその旨を連絡ください。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業終了後に毎回コメントカードの提出を求めますが、回によっては、授業中に提示した資料や教科書を読んだうえで書いてもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 20 | 授業の最終回で到達度を確認するための小論文を課す。 |
レポート | 20 | 学期の途中でレポートの課題を課す。 |
その他 | 60 | 毎回提出してもらうコメントカードで初回と最終回を除く12回分各5点を配点する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
新聞記者・ジャーナリストとしての活動15年
受賞歴:
2021年「PEP ジャーナリズム大賞2021」特別賞 (キッズラインを巡る一連の報道)
2022年 調査報道大賞 デジタル部門特別賞 (「キッズライン」問題を明らかにした報道(Business Insider Japan他) )
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
新聞記者、フリージャーナリストとして取材した内容や知見を盛り込む。
テキスト・参考文献等
<教科書>
別府三奈子・飯田裕美子・水野剛也(編著)『映画で学ぶジャーナリズム』勁草書房、2023年
中野円佳『上司のいじりが許せない』講談社、2018年
<参考文献>
林香里(編)『足をどかしてくれませんか』亜紀書房、2019年
五ノ井里奈『声をあげて』小学館、2023年
三橋順子『これからの時代を生き抜くためのジェンダー&セクシュアリティ論』辰巳出版、2024年
その他特記事項
連絡先:nakanomadoka@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
※授業で扱う題材の中には、事故や性犯罪を扱う映画などが出てきます。フラッシュバックなどの可能性がある学生は受講を控えるか、事前に相談をしてください。予期しない体調不良などが発生した場合はオンライン授業を終了して結構です。その場合もその旨を連絡ください。