シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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漢文学演習B | 2024 | 後期 | 月2 | 文学部 | 増野 弘幸 | マスノ ヒロユキ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL2-A812
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
戦国期に楚の王族として生まれ、秦が勢力を拡大する当時の状況の中、祖国の行く末を案じながらも、讒言によって放逐された屈原は、自らの思いを『楚辞』に託した。本演習では、作品読解の際には、テキストとして、宋の洪興祖の『楚辞補注』を用い、作品に込められた屈原の心情について、南方文学独特の雰囲気を味わいながら、受講者に読み方についての意見を尋ねつつ皆で考えながら読み進めてゆく。本演習では前期に引き続き、『史記』では屈原の辞世の作とされる『楚辞』の「懐沙」を『楚辞補注』を用いて読む。この作品の読解を通して屈原の心情を探ると共に、『楚辞』の表現上の特徴についても検討してゆく。
科目目的
国文学、日本語を形成する上で漢文及び漢文訓読の果たした役割は大きく、その影響は当然ながら近現代の国文学作品や日本語にも大きな影響を与えている。本科目では、国文学を読み解く、また、国語学を学ぶ上で重要な漢文訓読の手法を中心に作品を読み解きながら会得することを目指す。
到達目標
授業で取り上げた文学作品の読解が充分に出来る様になり、更に作品の持つ時代背景、中に籠められた意味についても深く理解出来る様にしたい。また、授業以外で出会う漢文資料について訓読や理解をある程度行える様にしてゆきたい。
授業計画と内容
1、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第3部分の読解。
2、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第4部分の読解。
3、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第5部分の読解。
4、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第6部分の読解。
5、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第7部分の読解。
6、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第8部分の読解。
7、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第9部分の読解。
8、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第10部分の読解。
9、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第11部分の読解。
10、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第12部分の読解。
11、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第13部分の読解。
12、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第14部分の読解。
13、「懐沙」の『楚辞補注』を用いての第15部分の読解。
14、後期のまとめと総括。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本授業は予習必須の授業であるため、次回授業前までに授業範囲について、訓読、口語訳、語彙調査を完了しなければならない。その予習については授業時指示する方法により、manabaを通じ原則授業日前日までに提出する。授業後は、予習と授業との対照を行い、誤り等復習する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | この授業は予習必須の授業であるため、予習状況と出席等の受講状況により評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
プリントを用いる。参考文献は、授業時紹介する。
その他特記事項
『楚辞』本文に付せられた注釈を確実に読みながら解釈を行ってゆくが、予め担当者を決めることはせず、毎時間輪読形式で読み進めてゆく予定である。
取り上げる『楚辞』の作品については授業や受講生の状況により変更することがある。