シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国語科教育演習B | 2024 | 後期 | 木1 | 文学部 | 宇佐美 毅 | ウサミ タケシ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JN2-A814
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、中学・高校の「国語」という教科において取り上げられる評論的文章(近現代)とコミュニケーション教材について考察します。学期の前半数回は、これまでの「国語」教科書の歴史と現状について把握し、近年の学習指導要領の改訂の趣旨を理解するようにします。その上で、履修者が各評論的文章やコミュニケーション教材について、具体的に授業計画を考え、その構想を発表していきます。模擬授業の実施も予定していますが、履修者の人数によっては、グループ発表や短時間の模擬授業となる場合もあります。
なお、教職課程履修者を対象に授業を想定していますが、国語教育に関心を持ち意欲的に授業に取り組めるのであれば、教職課程履修を必須条件とはしていません。
授業は演習形式で行います。
科目目的
中学・高校の「国語」教科における評論的文章(近現代)とコミュニケーション教材の意義を考え、「国語教育学」と「文学研究」の接点や差異を考察します。その上で、実際に教員として授業を担当する場合を想定して、その際に必要な基礎的な姿勢と授業準備について学びます。より具体的な授業案や指導法などは、教職課程に設置された「国語科教育法」で学ぶことになるので、この授業では、国文学専攻における文学研究と「国語」教科の実践との橋渡しをすることを重視して、授業を進めていきます。
到達目標
この授業では、以下を到達目標とします。
① 中学・高校の「国語」教科における評論的文章(近現代)とコミュニケーション教材の意義を理解する。
② 国文学専攻における「文学研究」と「国語教育学」の接点や差異を理解する。
③ 実際に教員として授業を担当する場合に必要な基礎的な姿勢と授業準備をおこなう。
④ 国語科の教員としてのコミュニケーションスキルを習得する。
授業計画と内容
履修者の人数によって、日程を変更することがあります。
第一回 ガイダンス:発表担当等日程調整:学習指導要領の改訂の検討
第二回 中学・高校「国語」教科における評論的文章(近現代)とコミュニケーション教材
第三回 発表に向けてのグループ学習
第四回 受講生による発表と討議:論説文「モアイは語る」:質疑応答
第五回 受講生による発表と討議:論説文「作られた「物語」を超えて」:質疑応答
第六回 受講生による発表と討議:評論文「水の東西」:質疑応答
第七回 受講生による発表と討議:評論文「ものと言葉」:質疑応答
第八回 受講生による発表と討議:評論文「フェアな競争」:質疑応答
第九回 受講生による発表と討議:評論文「マルジャーナの知恵」:質疑応答
第十回 受講生による発表と討議:表現指導(話すこと):質疑応答
第十一回 受講生による発表と討議:表現指導(書くこと):質疑応答
第十二回 受講生による発表と討議:探求学習指導①:質疑応答
第十三回 受講生による発表と討議:探求学習指導②:質疑応答
第十四回 まとめ:授業の振り返りと今後の課題の確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 発表を踏まえた期末レポートを課します。 |
平常点 | 80 | 以下から総合的に評価します。 ① 口頭発表・模擬授業の内容および貢献度 ② 質疑応答・討議への参加度 ③ 各時間の課題の提出状況 (平常点は上記を総合的に評価するので、単純な出席点というものはありません。) |
成績評価の方法・基準(備考)
以下に該当する履修者は原則として成績評価の対象から除外します。
① 発表準備および発表に加わらない場合や質疑応答・討議に参加しない場合
② 欠席が授業数の1/3を超える場合
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・高等学校国語教員
・検定国語教科書編集委員
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
・国語教員経験に基づく授業計画指導
・検定国語教科書編集委員経験に基づく国語教科書教材の選定過程や意図の解説
テキスト・参考文献等
【テキスト】
使用する教材および資料は、紙配付するか、またはmanabaから配信します。各自資料を用いて十分な準備をした上で、授業に臨んでください。
【参考文献】
必要に応じて授業内に指示します。
その他特記事項
演習では「他の履修者と共に学ぶ」という姿勢が重要です。発表担当者はグループで協力しあってよい発表ができるように努力し、発表を担当しない回は、他の履修者に有効な助言ができるように、積極的に質疑や討論に参加して下さい。