シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生産システム | 2024 | 前期複数 | 水1,水2 | 経済学部 | 大久保 寛基 | オオクボ ヒロキ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-ID3-37XX
履修条件・関連科目等
2015年度以降入学生対象のWeb登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
製造企業における生産の機能をつかさどるのが生産システムである。
この生産システムとは,投入された資源に付加価値を加えることによって,
製品に変換させるシステムである。
生産管理とは,この生産システムを対象とし,顧客の要求を満足するように
人・物・設備・金・情報を効率的に運用し,
利益を上げ,事業を継続・拡大させるための管理手法の総称である。
グローバルな競争の激化によって,製造業を取り巻く環境はますます厳しくなっている。
このような環境変化に対応するため,製造企業はいかにして効率的な生産を
おこなうかについて日夜努力を重ねている。
これらの企業の活動において主たる役割を果たすのが生産管理であり、
その仕組みと、それに関連する知識を学ぶ。
効率的な生産システム設計・改善における工学的なアプローチ手法が
インダストリアルエンジニアリング(IE)である。IEとは,仕事における
「価値とムダ」を見える化し,最小のインプットで最大のアウトプットを
引き出すための見方・考え方であり,それを実現するための方法論である。
つまり、ものづくりの生産性を高めることに大きく貢献したのがIEである。
IEスキルは,卒業後,特に製造業に就職した際に即戦力として
評価されることが期待されるが,小売・サービスにおいても近年は導入事例が多い。
このIEスキルを活用できるための知識を学ぶ。
科目目的
この科目では、前半で生産管理の基礎的な知識を習得する。そのため、まず日本の製造業の現状について理解する。その上で生産活動全般を対象に,生産管理の概要とそこで用いられる各種技法の意義と内容について解説する。
後半では、生産管理の管理技術の中で最も製造企業において活用されているインダストリアルエンジニアリング(IE)の諸技法について解説する。経営システムにおけるIEの重要性を理解し,企業の生産性向上活動を行うための様々な技法について説明し,IEの2本柱である「方法研究」と「時間研究」についてその特徴を理解
到達目標
この科目の到達目標は以下のとおりである。
・日本の製造業の現状と課題を理解できる。
・生産システムの基本構造を理解できる。
・生産システムにおけるインダストリアルエンジニアリングの重要性について理解できる。
・各技法を駆使して、作業プロセスの設計方法と評価方法を習得し、活用できる。
・「改善」についての基礎手順を習得し、活用できる。
・ものづくりに関するマネジメント手法の基本を理解できる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション① 生産管理概説
第2回 イントロダクション② VEとIE、管理と設計、生産管理と製品開発
第3回 生産管理と生産方式
第4回 生産計画 生産ラインの設計
第5回 設備管理とJIT
第6回 SLP 工場レイアウト計画
第7回 MRP
第8回 在庫管理① 在庫に対する考え方 小テスト
第9回 在庫管理② 発注方式と安全在庫
第10回 物流管理① 物流管理に関する基本
第11回 物流管理② 物流管理に関する周辺知識
第12回 セービング法
第13回 近年の生産と物流に関する動向
第14回 第1回から第13回までのまとめ
第15回 物流コストとグローバル生産
第16回 SCMの基本
第17回 SCMとグローバル流通
第18回 稼働分析
第19回 標準時間とレーティング
第20回 動作研究
第21回 工程分析
第22回 マンマシンチャート 小テスト
第23回 サービス業務の改善
第24回 IDEF
第25回 新QC7つ道具 PERT
第26回 目標創造法の基本
第27回 目標創造法の活用
第28回 全体総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前に指定された予習や課題を行い出席すること。
授業の最後に提示する課題に必ず取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 生産システムや生産管理についての基礎知識を理解した上で、生産管理の各種技術について、それが活用できるような知識として習得できたかどうかの観点から評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 30 | 生産管理システムの実践についての知識を理解した上で、生産管理システムの仕組みを説明でき、さらに、改善できるような知識として、習得できたかどうかの観点から評価します |
レポート | 20 | 毎回の授業で、レポート課題を出題しますので、提出内容で評価します。 |
平常点 | 20 | 授業への参加・貢献度、授業内小テストや、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況などに基づいて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
パソコンを使う方が便利な場合があります
パソコンを保有していない場合でも対応可能にします
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
資料を配布する予定
〔参考書〕
中央職業能力開発協会編『ビジネスキャリア検定試験標準テキスト 生産管理オペレーション3級』 社会保険研究所 2010年
中央職業能力開発協会編『ビジネスキャリア検定試験標準テキスト 生産管理プランニング3級』 社会保険研究所 2010年
吉本一穂、大成尚、渡辺健『メソッドエンジニアリング』 朝倉書店 2001年
実践経営研究会編『IE7つ道具』 日刊工業新聞社 2014年