シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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独文基礎演習(1)A | 2024 | 前期 | 金5 | 文学部 | 林 明子 | ハヤシ アキコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-DT1-C011
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ドイツ語という言語そのものに焦点を当て、言語を客観的に観察・分析する言語学という分野の研究方法を学ぶ。授業では、私たちがふだん使っている「ことば」を観察・分析するために必要な手続き(基礎概念や分析方法)を学び、各自がアカデミック・スキルとして用いることができるようになる。そのために、授業中の課題として、ワークシート等を活用し、言語データの分析作業を頻繁に行い、各自の分析結果について話し合う機会も持つ。
毎回、授業終了時には、その日のテーマに関して「今日のひとこと」を書いてもらい、次の授業に反映する。
科目目的
大学での学修に必要なアカデミック・スキルを身につける。本授業では、専攻の学びを支える分野の一つとしての言語学分野を例に授業を展開する。
到達目標
無意識のうちに使いこなしている母語、内省することもなく丸暗記してきた外国語の「文法」の根底には、体系的な規則やしくみがある。まずはそれに気づくために、具体例を通した問題発見学修を目指す。用語の定義、データ分析、文献検索などのアカデミック・スキルを身につけるとともに、「ことば」の背景にある社会や文化との関係にも気づいてほしい。
授業計画と内容
【コミュニケーションの手段としての言語】
(1)「文法」とは何か
(2)記号としての言語、伝達の種類
【ドイツ語のしくみ(音声)】
(3)音声学:音の種類と聞こえのしくみ
(4)音声と音素
(5)音韻論:音素と異音と最小対語
【ドイツ語のしくみ(語彙)】
(6)形態論:形態素の種類と分類
(7)形態素の分類と異形態
(8)造語
【ドイツ語のしくみ(統語)】
(9)言語の線条性、連合関係と統合関係
(10)依存関係文法
(11)格の表示と言語の普遍的側面
【ドイツ語のしくみ(意味)】
(12)意味論の領域
(13)意味素性と素性分析
【まとめと総括】
(14)言語の分析を通してみる社会と文化
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)ふだんから身の回りにある「ことば」を観察する習慣をつけること。興味を持つ事例があれば記録するなどして、「今日のひとこと」に反映してほしい。
(2)授業では必ず具体例を分析する。小テストも課すので、新しい例でも分析できるように、復習して方法論を身につけておくこと。
(3)授業では、例文と分析方法を学ぶための課題を記載したワークシート形式のプリントを配布する。項目別に作成してあるので、復習することはもちろん、自分なりの方法で保管し授業にも忘れずに持参すること。
(4)中央図書館はもちろん、独文共同研究室にも頻繁に出入りし、どこに行けばどんな文献が手に入るのかを意識して行動すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 試験の内容は、授業で扱った基本的知識を問う問題および分析課題からなり、正確な知識と方法論を身に付けたかどうかを評価する。 |
平常点 | 30 | 小テストを含む項目ごとの分析課題、授業ごとに提出するふりかえり課題等を通した授業への参加態度によって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
* 原則として、出席率が70%に満たない者、課題未提出の者はE判定となるので注意すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・基本的に小テストは授業中に学期末試験は学期終了後に返却するので、その後の学びや研究に役立ててほしい。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaのアンケート機能を用いて、学生の反応や「気づき」を把握し、クラスで共有しながら授業を進める。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
*プリントを配布する。
<参考文献>
斎藤純男(2010)『言語学入門』三省堂
中央大学文学部ドイツ語文学文化専攻編(2011)『ドイツの言語・文学・文化』中央大学文学部ドイツ語文学文化専攻
<困った時にまず「初めの一歩」を踏み出す助けとなる辞典類>
亀井孝編著(1995)『言語学大辞典 第6巻: 術語編』三省堂
斎藤純男・田口義久・西村義樹編(2015)『明解言語学辞典』三省堂
ドイツ言語学辞典編集委員会編(編集主幹: 川島淳夫)(1994)『ドイツ言語学辞典』紀伊国屋書店
その他特記事項
・各章のポイントなどをmanabaに掲載するのでチェックすること。
・当たり前だと思っていたことの裏に、新しい意外な発見がある。言語の分析を通してそうした出会いを体験してほしい。
連絡方法:オフィスアワーを含め、まずはmanaba、もしくはメールでご連絡ください。メールアドレスは、授業開始後、履修者にお知らせします。