シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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独文基礎演習(1)A | 2024 | 前期 | 金5 | 文学部 | 磯部 裕幸 | イソベ ヒロユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-DT1-C011
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、近現代史を扱った以下の書物(テキストA/B/C/D)を読み進めながら、そもそも「歴史を研究する」とはどういうことなのかを考え、広く近現代史研究ないしは現代社会研究に必要な諸概念を学ぶことを目標とする。さらに、大学ではただ知識を獲得するだけでなく学修事項を自分の言葉で表現することも求められるので、レジュメやレポート、卒業論文等の執筆に関わるスキルも身につけたい。
(テキストA)
成田龍一(著)『近現代日本史と歴史学:書き替えられてきた過去』(中公新書・2012年)(ISBN: 978-4121021502)
(テキストB)
サーラ・スヴェン(著)「日本とドイツにおける歴史認識:その概念と実態」(『国立歴史民俗学博物館研究報告』147(2008)・561-578頁)
(テキストC)
柳原伸洋(著)「戦後ドイツの歴史論争に空襲論争を位置づける:『被害者の国家』の形成」(『独語独文学研究年報(北海道大学)』44(2018)・251-266頁)
(テキストD)
明石萌子(著)「戦後日本の歴史教育における歴史認識と歴史意識に関する議論の整理」(『授業実践開発研究』15(2002)・46-55頁)
科目目的
本授業は、大学での学修に必要となる文章読解力や、専門諸分野の理解力といった「知識の吸収」に関わる能力、ならびに作文力やプレゼンテーション力など「知識の発信」に関わる能力の涵養を目標とする。
到達目標
本授業では、主に歴史学研究の手法や方法論を学び、人間社会に対する深い理解と広範な知識の修得を目指す。そして自ら問いを立て、他者との議論を通じて新たな知を創造することを最終的な到達目標とする。
授業計画と内容
授業予定(変更の可能性あり)
第1回 導入 歴史学とは何か?:時代区分について
第2回 近現代日本史の三つのパラダイム(テキストA序章3-17頁)
第3回 明治維新I(テキストA第1章17-44頁)
第4回 明治維新II(テキストA第2章45-74頁)
第5回 明治維新III(テキストA第3章75-100頁)
第6回 自由民権運動の時代(テキストA第4章101-126頁)
第7回 大日本帝国論(テキストA第5章127-154頁)
第8回 日清・日露戦争の時代(テキストA第6章155-180頁)
第9回 大正デモクラシー期(テキストA第7章181-208頁)
第10回 アジア・太平洋戦争の時代(テキストA第8章209-242頁)
第11回 戦後社会論(テキストA第9章243-278頁)
第12回 日本とドイツにおける歴史認識(テキストB)
第13回 戦後ドイツにおける「空襲の記憶」(テキストC)
第14回 戦後日本の歴史教育のありかた(テキストD)
(テキスト講読が課題となっている授業においては、受講者にレジュメの作成と内容紹介(発表)を課す)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業で扱ったテキストから、自分の関心あるテーマを一つ選び、それについてさらに調べたことを学期末レポートにまとめ提出(3200~4000字)。 レポートは定められた様式に従って作成すること。これを逸脱した場合、レポートを提出しない場合には単位を認定しない。 |
平常点 | 50 | ①毎回の授業出席と議論への参加 ②自分の担当する部分のテキスト要約、レジュメ作成と発表 授業態度の著しく悪い者、無断で授業を4回以上欠席した者には単位を認定しない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(各自購入のこと)
(テキストA:各自購入のこと!)
成田龍一(著)『近現代日本史と歴史学:書き替えられてきた過去』(中公新書・2012年)(ISBN: 978-4121021502)
(テキストB:授業担当者(磯部)が準備する)
サーラ・スヴェン(著)「日本とドイツにおける歴史認識:その概念と実態」(『国立歴史民俗学博物館研究報告』147(2008)・561-578頁)
(テキストC:授業担当者(磯部)が準備する)
柳原伸洋(著)「戦後ドイツの歴史論争に空襲論争を位置づける:『被害者の国家』の形成」(『独語独文学研究年報(北海道大学)』44(2018)・251-266頁)
(テキストD:授業担当者(磯部)が準備する)
明石萌子(著)「戦後日本の歴史教育における歴史認識と歴史意識に関する議論の整理」(『授業実践開発研究』15(2002)・46-55頁)
その他「参考文献」に関しては、授業時に適宜紹介する。
その他特記事項
歴史は「暗記科目」であるという「偏見」を捨て去り、常に「考える」ことを忘れないようにすること。また歴史という「過去」を考えることは、ほかならぬ「現在」を考えることなので、広く現代社会の動きに注意を払うこと。