シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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独文基礎演習(2)B | 2024 | 後期 | 火4 | 文学部 | 羽根 礼華 | ハネ レイカ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-DT2-C022
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
アルトゥル・シュニッツラー(1862-1931)の『夢小説』(1926)を取り上げ、文学テクストの分析方法を学びます。廣野由美子著『批評理論入門:『フランケンシュタイン』解剖講義』(2005)・『小説読解入門:『ミドルマーチ』教養講義』(2021)を参考に、文学テクストを構成する個々の要素や技法に注目して分析・考察を行います。その上で、『夢小説』が原作の映画およびグラフィック・ノヴェルの分析・考察も試みます。加えて、文献調査方法、口頭発表や議論の作法、ハンドアウトやレポートの作成方法といったアカデミック・スキルの基礎を確認し、実践を通して身につけていきます。
科目目的
この科目は文学テクストの分析方法を学ぶと共に、基礎的なアカデミック・スキルを身につけることを目的としています。
到達目標
・文学テクストの分析方法を学ぶこと。
・感性を大切にしつつも、印象や感想を述べるに留まらず、何らかの印象や感想を生むに至ったテクスト中の要素や文化的・社会的要因に意識を向けながら議論できるようになること。
・授業で取り上げる作品、およびその作者と成立背景についての知識と理解を深めること。
・アカデミック・スキルの基礎を身につけること。
授業計画と内容
第1回:イントロダクション/アカデミック・スキル①文献調査
第2回:『夢小説』第1章(34-47ページ)
第3回:『夢小説』第2章(47-55ページ)
第4回:『夢小説』第3章(56-66ページ)
第5回:『夢小説』第4章(66-90ページ)
第6回:『夢小説』第4章(90-112ページ)
第7回: アカデミック・スキル②口頭発表とハンドアウトの作成
第8回:『夢小説』第5章(112-126ページ):グループ発表①②
第9回:『夢小説』第6章(126-143ページ):グループ発表③④
第10回:『夢小説』第6章(143-162ページ):グループ発表⑤⑥
第11回:『夢小説』第7章(162-166ページ)/小括
第12回:アダプテーションについて/アカデミック・スキル③レポート作成
第13回:『夢小説』のアダプテーション①映画『アイズ ワイド シャット』(スタンリー・キューブリック)
第14回:『夢小説』のアダプテーション②グラフィック・ノヴェル Traumnovelle(Jakob Hinrichs)/総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講読テクストの指定範囲を注意深く読んだ上で、授業に臨んでください。言語的・内容的に理解できない箇所がある場合には、マークしておきましょう。また、講読テクストの言語表現や内容について、気づいたことや考えたことをメモしておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 【期末レポート】テーマ設定は明確か、先行研究を適切に参照しているか、分析対象とするテクストの読解は妥当か、議論の筋は通っているか、レポートとしての体裁は整っているかを評価します。 |
平常点 | 30 | 予習の状況と議論中の発言を基準とします。 |
その他 | 20 | 【口頭発表】準備(ハンドアウト等を含む)の状況、発表の内容、質疑応答中の発言を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
口頭発表については、授業時間内にフィードバックを行います。また、履修者の希望に応じて、授業内に限らずフィードバックの時間を設けます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
アルトゥル・シュニッツラー(1990)『夢小説・闇への逃走 他一篇』池内紀・竹村知子訳、岩波書店、33-166ページ[岩波文庫]
【参考文献】
廣野由美子(2005)『批評理論入門:『フランケンシュタイン』解剖講義』中央公論新社[中公新書]
廣野由美子(2021)『小説読解入門:『ミドルマーチ』教養講義』中央公論新社[中公新書]
*上記以外の文献は授業中に随時紹介します。
その他特記事項
原則として、正当な理由なく4回以上欠席した場合には、不合格とします。遅刻3回で欠席1回とみなします。