シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドイツ語原書講読(1)(3)/ドイツ語原書講読(1) | 2024 | 前期 | 水1 | 文学部 | 林 明子 | ハヤシ アキコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-GE2-C611,LE-GE2-C613
履修条件・関連科目等
⑴ 本授業では「原書講読」の基礎的な活動を中心に、言語学の簡単な情報も補いながら授業を進めます。
⑵ 後期開設の「ドイツ語原書講読⑵⑷/ドイツ語原書講読⑵」では、歴史学分野を視野に入れた授業展開となります。本授業に加え、「ドイツ語原書講読⑵⑷/ドイツ語原書講読⑵」も合わせて受講することをお勧めします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業の概要
講読=和訳ではありません。「ドイツ語原書講読⑴⑶/ドイツ語原書講読⑴」の授業では、多くの時間を「ドイツ語をドイツ語として読む」直読直解につながる「分析的読み」に費やします。具体的には、ドイツ語のテクスト構造を意識しながら読む活動、語や統語構造、代用形(例えば代名詞など)の出現のあり方に注目しながら読む活動を取り入れます。トップダウンの読みとボトムアップの読みを組み合わせ、ドイツ語のテクストを分析しながら読む方法を体験します。
テキストとしては、中級レベルの教科書を用います。テーマに関するドイツ語のインタヴュー(教科書付属)や、簡易ドイツ語によるニュースの記事も適宜、取り上げたいと考えています。
上記活動を意識化するためにも、音声を聞き、自分でも音読する活動を積極的に取り入れます。ちなみに、音読=ただ声を出して読むことではありません。
科目目的
これまで身に付けてきたドイツ語の基礎的な知識を用いながら、日常生活やコミュニケーションに用いる「外国語としてのドイツ語」(Deutsch als Fremdsprache)からさらに発展させて「学術ドイツ語」(Wissenschaftsdeutsch)を学ぶための橋渡しとなる科目です。
到達目標
3年次以降の学び(「専門演習/ゼミ演習」「卒業論文」「卒業研究」など)で必要な「学術ドイツ(Wissenschaftsdeutsch)」の入門として、ドイツ語のテクストを分析しながら、読む力を身につけます。直読直解の力を中心に、和訳する場合にも、原書テクストを正しく理解した上で訳を考える力を身につけます。テクスト全体を視野に入れた読みを心がけ、生のドイツ語の資料にも実際に触れてみます。
授業計画と内容
* 履修者の関心に応じて扱う順番や章を、大幅に変更する場合もあります。
* 履修を希望する学生は、必ず第1回の授業に出席してください。
(1) オリエンテーション
テーマ:ザルツブルク音楽祭
(2) Kapitel 01 Die Salzburger Festspiele –Eine Veranstaltung für jedermann?
語彙・文法項目の確認、はじめの音読
(3) Kapitel 01統語構造に配慮した読み
(4) Kapitel 01テクスト構造に配慮した読み
(5) Kapitel 01内容の理解確認のための読みとまとめの音読
テーマ:ドイツ鉄道の遅延
(6) Kapitel 05 Verspätung der Züge –ein Ärgernis für alle
語彙・文法項目の確認、ドイツ事情(ドイツの鉄道)、はじめの音読
(7) Kapitel 05 統語構造に配慮した読み
(8) Kapitel 05テクスト構造に配慮した読み
(9) Kapitel 05内容の理解確認のための読みとまとめの音読
テーマ:コロナ禍が学校教育にもたらした影響
(10) Kapitel 03 Nach der Corona-Pandemie –Schulen kämpfen immer noch
語彙・文法項目の確認、ドイツ事情(ドイツの就学)、はじめの音読
(11) Kapitel 03 統語構造に配慮した読み
(12) Kapitel 03 テクスト構造に配慮した読み
(13) Kapitel 03内容の理解確認のための読みとまとめの音読
(14) インタヴュー視聴(特別支援学校の教師Sandra、コロナ禍の学校での対策)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 60 | 授業で学ぶ学術ドイツ語(語学スキルには限定されない分析力)を身に付けることができたかが評価の対象となります。 |
平常点 | 40 | 予習を前提とした授業内の活動および授業中の分析課題への取り組み(提出課題を含む)が評価の対象となります。授業内の「小さな気づき」も重視します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則として、出席率が70%に満たない者、課題未提出の者はE判定となるので注意すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaのアンケート機能を用いて、学生の反応や「気づき」を把握し、クラスで共有しながら授業を進めます。また、レポート機能やプロジェクト機能を活用して、課題を提出したり、各自の学びの記録として音読の録音記録を残したりします。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
Beier-Taguchi, Diana、田中雅敏(2024)『DACH・トピックス10 2024年度版 (Menschen in DACH –10 Themen aus den deutschsprachigen Ländern–, 2024)』朝日出版
*テキストは各自購入してください。
*その他、プリントを配布します。
<辞書類>
中央大学文学部ドイツ語文学文化専攻ホームページに掲載されている「学習アドヴァイス」の、「ドイツ語学習の手引き」を参照してください。
http://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/major/german/tech_tidings/advice/
その他特記事項
*履修を希望する学生は、必ず第1回の授業に出席してください。
連絡方法:オフィスアワーを含め、まずはmanabaまたはメールでご連絡ください。メールアドレスは、授業開始後、履修者にお知らせします。