シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習(6)(12)/ゼミ演習(6)(12) | 2024 | 通年 | 金1 | 文学部 | 磯部 裕幸 | イソベ ヒロユキ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-DT4-C806
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
1. 授業概要・目標
(1)ドイツ史に関する知識の習得
近世・近代以降のドイツ史を扱った文献A(日本語)/文献B(日本語)/文献C(日本語)を講読し、併せてその方法論を確認する。
(2)ドイツ語文献講読
ドイツ史を扱った文献D(ドイツ語)を読み、研究に必要な外国語運用能力を養う。
(3)「事前課題」成果報告
春休みの「事前課題」の内容を前期授業で口頭発表する。
(4)「卒論・卒研・ゼミ論」計画発表
前期授業での発表やその後の執筆状況に応じて、後期授業で再度研究内容を口頭発表する
(5)「卒論・卒研」/「ゼミ論」の執筆と完成
口頭発表等で得た知見をもとに計画を修正し、それに基づいて論文を執筆・完成させる
2. ゼミで使用する共通文献
文献A:今野元『ドイツ・ナショナリズム―「普遍」対「固有」の二千年史』(中公新書・2021年)
(ISBN-13:978-4121026668)(各自購入して用意しておくこと。)
文献B:大倉子南「ドイツ・ナショナリズムと文字論争―19 世紀末から 20 世紀初頭における二つの『ドイツ性』」(『学習院大学ドイツ文学会研究論集』21(2017)・97-122頁)(授業担当者がコピーを準備)
文献C: 内藤久子「19世紀『ナショナリズムの音楽』の美学」(『地域学論集(鳥取大学地域学部紀要)』12-1(2015)・113-135頁)(授業担当者がコピーを準備)
文献D:Wolfgang Jäger / Robert Rauh, Sekundarstufe II. Schülerbuch (Grundwissen Geschichte), Cornelsen Verlag 2011(ISBN-13: 978-3060641826)(授業担当者がコピーを準備)
科目目的
本授業は、大学における学修の「集大成」ともいうべき卒業論文・卒業研究を執筆するために必要な知識やスキルの習得を目的とする。そのために日本語やドイツ語で書かれた文献を読み込み、文章表現力を磨き、さらに自らの見解を分かりやすく他者に伝えるためのプレゼンテーション力を身につけていくこととする。
到達目標
4年生においては、卒業論文や卒業研究を適切なテーマにおいて執筆、完成させることが目標となる。3年生においては、その準備段階としてゼミ論文を執筆、完成させることを目標とする。さらにそうした研究成果を他者に伝えるプレゼンテーション力や意見交換を豊かにするコミュニケーション能力を身につけることを目指す。
授業計画と内容
授業予定(変更の可能性あり)
【前期】
第1回 導入
第2回 文献A講読 「ローマ世界とゲルマン世界の融合」/「キリスト教的世界を担うドイツ」(3-19頁)
第3回 「事前課題」成果報告①
第4回 文献A講読 「宗教改革・宗教戦争・宗派共存」/「『ドイツの自由』と二つの帝国愛国主義」(20-38頁)
第5回 「事前課題」成果報告②
第6回 文献A講読 「フランス革命と新しい『普遍』の登場」(40-55頁)
第7回 「事前課題」成果報告③
第8回 文献A講読 「欧州勢力均衡とドイツ連邦」(55-76頁)
第9回 文献A講読 「ドイツ帝国の勃興と孤立」(76-106頁)
第10回 文献A講読 「ドイツ国民国家の共和制的再編」/「大ドイツ帝国の攻防」(106-143頁)
第11回 文献A講読 「国家消滅と『修正による再出発』」/「二つの『普遍』大国に従属する東西ドイツ」(145-174頁)
第12回 文献A講読 「ドイツ的過去の封印」(174-201頁)
第13回 文献A講読 「『六八年世代』と『破壊による再出発』」/「歴史家論争から憲法愛国主義・多文化主義へ」(201-233頁)
第14回 文献A講読 「『九〇年世代』の登場」/「『六八年世代』によるドイツの大国化」(235-262頁)
【後期】
第1回 文献A講読 「国民的尊厳の再構築」/「甦る君主制・教会・軍隊の伝統」(262-289)
第2回 文献A講読 「『知的戒厳令体制』への反抗」/「『過去の克服』のブーメラン効果」/「東欧の植民地化とオスタルギー」/「おわりに」/「後記」(289-327頁)
第3回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表①
第4回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表②
第5回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表③
第6回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表④
第7回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表⑤
第8回 文献B講読
第9回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表⑥
第10回 文献C講読
第11回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表⑦
第12回 「卒論・卒研・ゼミ論構想」発表⑧
第13回 文献D講読 Grundlagen des Nationalsozialismus, S. 174
第14回 文献D講読 Grundlagen des Nationalsozialismus, S. 175
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
「研究(卒論・卒研・ゼミ論)計画」の作成や指定された本の読書
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 提出物(「事前課題」「ゼミ論」など) |
平常点 | 50 | 授業への出席、議論への積極的な参加、論文指導に関する適切な対応。正当な理由なく、あるいは無断で4回以上欠席した者には単位を認定しない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
(1)文献A・Bについて発表の有無を問わず毎回予習。また最低1回は文献内容について授業で発表。
(2)新3年生向け課題
・春期休暇中に「事前課題(内容については別途指示する)」に取り組み、新年度前期第1回目の授業で授業担当者に提出(課題を提出しない者はゼミ参加を認めない)
・前期授業における「事前課題」成果報告(配布用のレジュメ準備)
・「ゼミ論構想」を夏期休暇中に作成し、後期第1回目授業で授業担当者に提出(「構想」は複数回書き直しを求める場合あり)
・「ゼミ論構想」を後期授業で発表
・後期最終授業までに「ゼミ論文」(原稿用紙20枚)を提出
(3)新4年生向け課題
・春期休暇中に「卒論・卒研構想」をまとめる。レポートの提出は求めないが、前期授業において「事前課題」成果報告として発表(配布用のレジュメ準備)
・前期最終授業までに「卒論・卒研構想」を授業担当者に提出(「構想」は複数回書き直しを求める場合あり)
・後期授業において「卒論・卒研構想」を発表(配布用のレジュメ準備)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
文献A:今野元『ドイツ・ナショナリズム――「普遍」対「固有」の二千年史』(中公新書・2021年)
(ISBN-13:978-4121026668)(各自購入して用意しておくこと。)
文献B:大倉子南「ドイツ・ナショナリズムと文字論争――19 世紀末から 20 世紀初頭における二つの『ドイツ性』」(『学習院大学ドイツ文学会研究論集』21(2017)・97-122頁)(授業担当者がコピーを準備)
文献C: 内藤久子「19世紀『ナショナリズムの音楽』の美学」(『地域学論集(鳥取大学地域学部紀要)』12-1(2015)・113-135頁(授業担当者がコピーを準備)
文献D:Wolfgang Jäger / Robert Rauh, Sekundarstufe II. Schülerbuch (Grundwissen Geschichte), Cornelsen Verlag 2011(ISBN-13: 978-3060641826)(授業担当者がコピーを準備)
その他特記事項
3年生の「事前課題」(春期休業中に取り組み、新年度前期第1回目授業で提出)用図書リストについては2023年2月に予定されている「事前指導」(詳細は追って通知)において示すので、本授業の履修を希望する新3年生は必ず出席のこと。