シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ドイツ文学演習(1)(3)/ドイツ文学演習(1) | 2024 | 前期 | 水2 | 文学部 | 遠藤 浩介 | エンドウ コウスケ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT2-C857,LE-LT2-C859
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ベルンハルト・シュリンクの小説『朗読者』(1995年)は15歳の少年と20歳以上年齢の離れた女性の恋愛と、ナチス時代の戦争犯罪をめぐる過去の克服を描いた小説です。この小説は出版後、50ヵ国語に訳され、アメリカでは200万部を超えるベストセラーとなりました。また2008年にはハリウッドで、『愛を読むひと』というタイトルで映画化されました。
『朗読者』と『愛を読むひと』はそれぞれ原作とその映画化という関係にあり、ストーリーに大きな変化はありません。とはいえ映画版では製作国が異なるだけでなく、映画特有、とりわけハリウッド映画に特有の演出が目立ちます。これにより、小説と映画からでは、読み取れる内容に違いが生まれます。
この授業では映画『愛を読むひと』と小説『朗読者』を交互に分析しつつ、文学作品と映画作品における演出や語りの手法を比較します。また小説と映画の受容のされ方の違いも検討します。またこうした作業を通じて、自分の考えた事柄や分析して得られた知見を言葉で正確に表現することも、授業の目的のひとつです。
科目目的
この科目は、第一に学位授与の方針で示す「専門的学識」を修得することを目的としている。またあわせて「コミュニケーション力」と「主体性」の修得も目的としている。
到達目標
・文学作品と映画作品を分析し、それぞれのメディアに特有の演出や語りの手法を学ぶ。
・自分の疑問点や意見を、説得力をもって他者に伝えられるようになるとともに、他者から意見を引き出し、ディスカッションをリードすることができる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 映画『愛を読むひと』(1)
第3回 小説『朗読者』第1部(5-37ページ)
第4回 小説『朗読者』第1部(37-77ページ)
第5回 小説『朗読者』第1部(77-99ページ)
第6回 映画『愛を読むひと』(2)
第7回 小説『朗読者』第2部(103-125ページ)
第8回 小説『朗読者』第2部(126-150ページ)
第9回 小説『朗読者』第2部(150-189ページ)
第10回 映画『愛を読むひと』(3)
第11回 小説『朗読者』第3部(191-215ページ)
第12回 小説『朗読者』第3部(215-247ページ)
第13回 レビューの比較
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前:次回授業でのテキストや映画の範囲を読み込み、ノートを作成する(1時間程度)
授業後:授業を踏まえての疑問点や考えたことなどをmanabaで提出する(20分程度)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学期末レポート。自分の決めたテーマにもとづいて対象を正確な分析し、他の意見と区別しつつ自分の意見を論理立てて述べているか、また日本語として正確な文章が書けているかなどを基準とします。 |
平常点 | 50 | 授業への参加・貢献度・受講態度(課題への取り組み方、ディスカッションへの参加、意見の表明、他の学生の発言に耳を傾ける態度など)・授業中課題の提出を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
※ 理由なく授業後課題を5回以上提出しなかった場合には学期末レポート提出資格を失う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
必要に応じて、メールを利用して指導やフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
ベルンハルト・シュリンク(松永美穂訳)『朗読者』新潮社、2003年。
映画『愛を読むひと』についてはDVDを購入したりサブスクリプションサービスを利用するなどして、授業時間外でも視聴できる環境を整えておくこと。
その他特記事項
授業時間外での教員との連絡には原則としてmanabaの個別指導機能を使用する。