シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ドイツ文学演習(2)(4)/ドイツ文学演習(2) | 2024 | 後期 | 水2 | 文学部 | 遠藤 浩介 | エンドウ コウスケ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT2-C858,LE-LT2-C860
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
元来はフランスやイタリアの民話だった『赤ずきん』は、シャルル・ペローやグリム兄弟の再話によって現在まで知られる形になります。その後、『赤ずきん』は19世紀から20世紀にわたって数々の改作やパロディの対象となりました。この授業では、『赤ずきん』の各ヴァージョンを比較しながら、ひとつの物語とキャラクターが時代と地域を超えて作られ、伝承のなかで変化していく様態を追います。またそれぞれの全体でのディスカッションやグループワークを通じて、比較という観点からテクストを分析し解釈する方法を学びます。自分の考えた事柄や分析して得られた知見を言葉で正確に表現することも、授業の目的のひとつです。
科目目的
この科目は、第一に学位授与の方針で示す「専門的学識」を修得することを目的としている。またあわせて「コミュニケーション力」と「主体性」の修得も目的としている。
到達目標
・文学作品を比較しつつ、ある視点にもとづいて分析する手法を身につける。
・自分の疑問点や意見を、説得力をもって他者に伝えられるようになるとともに、他者から意見を引き出し、ディスカッションをリードすることができる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 『赤ずきん』の歴史-――民話から創作童話、そしてパロディへ
第3回 民話としての『赤ずきん』
第4回 ペロー『赤ずきん』(1697)
第5回 ティーク『赤ずきん』(1800)(1)前編
第6回 ティーク『赤ずきん』(1800)(2)後編
第7回 グリム兄弟『赤ずきん』(1)初版(1812)
第8回 グリム兄弟『赤ずきん』(2)初版(1812)~第7版(1857)の比較
第9回 ベヒシュタイン『赤ずきん』(1853)
第10回 ホルティング『赤ずきん』(1842)
第11回 シャルル・ギュオー『赤ずきん』(1922年)
第12回 ヨアヒム・リンゲルナッツ『クッテル・ダッデルドゥが子どもたちに赤帽子ちゃんの話を聞かせる』(1923年)
第13回 アンジェラ・カーター『狼人間』と『狼の仲間』 (1979年)
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前:次回授業でのテキスト範囲を読み込み、読書ノートを作成するとともに、課題に対する答えを考えておく(1時間程度)
授業後:授業を踏まえての疑問点や考えたことなどをmanabaで提出する(20分程度)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学期末レポート。自分の決めたテーマにもとづいて対象を正確な分析し、他の意見と区別しつつ自分の意見を論理立てて述べているか、また日本語として正確な文章が書けているかなどを基準とします。 |
平常点 | 50 | 授業への参加・貢献度・受講態度(課題への取り組み方、ディスカッションへの参加、意見の表明、他の学生の発言に耳を傾ける態度など)・授業中課題の提出を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
※ 理由なく授業後課題を5回以上提出しなかった場合には学期末レポート提出資格を失う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
必要に応じて、メールを利用して指導やフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは配布します。参考文献は授業時に指示します。
その他特記事項
授業時間外での教員との連絡には原則としてmanabaの個別指導機能を使用する。