シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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スポーツ史 | 2024 | 前期 | 月2 | 文学部 | 及川 佑介 | オイカワ ユウスケ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-HS1-T920
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
遊戯やスポーツなどの身体的活動は、あらゆる時代に広く親しまれてきた。しかし、身体的活動は、社会が発達し、生活が改善されるにつれて、社会に果たす役割や生活上にもたらす意味が変化してきた。したがって、本授業では、身体的活動が如何に生活の中に芽生え、移り変わってきたのかを探る。そして、現代における体育・スポーツが抱えている諸問題を歴史的背景から考察する。
科目目的
時代が移り変わる中で、身体運動及び、体育・スポーツが如何に変化してきたのかを学び、現在の視点から体育・スポーツの歴史をみることで、未来に考えられること、言えることを見出す。
到達目標
史実に関して、見方・考え方を養い、現代における体育・スポーツが抱えている諸問題を歴史的背景から考察出来ることを目的とする。
授業計画と内容
1、 ガイダンス、
・講義の進め方と講義の対象・課題
・体育・スポーツとは何か
2、 未開社会の体育・スポーツ
・未開人の生活と身体運動
・呪術としての競技
・軍事訓練としての競技
3、 古代東方諸国の体育・スポーツ
・宮廷娯楽の成立
・宮廷娯楽の種類
・ボールゲーム
・僧侶の生活
4、 古代ギリシャの体育・スポーツ(前半)
・身体美への憧憬
・ギリシャの体育の理想
・アマチュア競技の矛盾
・裸体競技の伝説
5、 古代ギリシャの体育・スポーツ(後半)
・ギムナシオンとパライストラ
・オリンピア競技祭、聖なる休戦(エケケイリア)、各種目のルールと方法
・ローマの体育・スポーツ
6、 中世の体育・スポーツ
・騎士道と騎士の身体文化
・騎馬競技(ジュースト、トーナメント)
・僧侶の修行法
・市民の祭典と競技会
・封建社会と娯楽の階級
7、 国民国家の形成と近代体育の成立
・騎士道から紳士道へ
・近代体育に与えたギリシャの影響
・グーツムーツ、ヤーン、リング
・日本の近代学校体育の成立
8、 近代スポーツの発展と近代オリンピックの創始
・パブリックスクールのスポーツ
・近代スポーツの普及と近代オリンピック
・欧米近代スポーツの日本への移入
9、 近代体育・スポーツの展開
・アマチュアリズムとプロフェッショナリズム
・女性のスポーツ参加
10、 スポーツと世界平和
・近代の戦争と体育・スポーツ
・日本の戦争と体育・スポーツ
・オリンピック・ムーブメントと世界平和
11、 現代のスポーツと政治・経済・社会
・日本のスポーツ振興政策とスポーツ基本法
・日本の学校教育とスポーツ
・「みんなのスポーツ」から「生涯スポーツ」へ
・スポーツ産業の歴史的発展
12、 現代スポーツの課題
・スポーツ倫理とドーピング
・スポーツとメディア
・環境問題とスポーツ
・アダプテッドスポーツとパラリンピック
13、 スポーツの種目史(陸上競技、サッカー、冬季スポーツ、バスケットボール)
14、 現代体育・スポーツの動向-まとめにかえて-
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 授業内に小レポートを課し、その評価の集計による(理解)。なお、小レポートは5点満点とし、欠席の場合は0点となる。 |
平常点 | 20 | レポートの評価が基準となり、それに授業の関心、意欲、態度での加点または減点をする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストを用意する必要はありません。必要に応じて配布します。
本授業の参考文献は以下の通りです。
【参考文献】
岸野雄三『体育の文化史』不昧堂書店、1959
岸野雄三、成田十次郎、山本徳郎、稲垣正浩編著『体育・スポーツ人物思想史』不昧堂出版、1979
稲垣正浩、谷釜了正編著『スポーツ史講義』大修館書店、1995
木村吉次編『体育・スポーツ史概論』市村出版、2001
新井博編『(新版)スポーツの歴史と文化』道和書院、2019