シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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人体の構造と機能及び疾病 | 2024 | 前期 | 水5 | 文学部 | 山科 満 | ヤマシナ ミツル | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY2-T922
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この科目は、国家資格である公認心理師の受験のために必要な25科目のうちの1つとして開設されたものです。心理職の関与が求められる分野は保健医療分野・教育分野・司法分野・福祉分野・産業分野など多岐にわたりますが、中でも保健医療分野は公認心理師の活動が強く求められる領域です。授業は、公認心理師となった人が保健医療分野で活動する際に最低限必要となる医学知識を得ることを第1の目的として行われます。その目的に沿って、医学が実際に営まれる医療制度についても適宜言及することになります。
このような医学・医療に関する知識・理解は、スポーツに打ち込む人や、身体・健康に関心がある人にとっても、現在・将来において有用なものになると思われます。
科目目的
1.心理専門職となった人が医療現場に出た際に最低限必要となる医学知識を身につける
2.スポーツや健康に関心のある人が、身体や健康について深く学んでいくために必要となる基礎的な知識を得する
3.心の健康と身体的な健康、および両者の関連性についての考え方を知る
到達目標
1.身体の成り立ちを、医学的な観点から理解する。
2.内科・小児科・整形外科・神経内科・精神科領域の代表的な疾患についての病態と治療に関する基本的な知識を得る。
3.人生において必要と思われる健康についての考え方・知識を身につける。
授業計画と内容
第1回:本授業の概要について:人体の構造と機能
第2回:心にかかわる統合器官系
第3回:症状から疾患を推測する(1)腹部症状を中心に
第4回:症状から疾患を推測する(2)痛みを中心に
第5回:小児の成長発達と疾患
第6回:加齢と疾患
第7回:内科疾患の理解(1)
第8回:内科疾患の理解(2)
第9回:整形外科疾患の理解
第10回:神経疾患の理解
第11回:難病の理解
第12回:がんの理解
第13回:感染症の理解と対策
第14回:まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業終了後、授業内時間で課題を提出してもらい、それを小テストとします。
授業で話した内容のうち、テーマを決めて回答してもらいます。
また、前週に出した宿題を、授業のはじめに回答してもらい、これも採点対象とします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 授業で学んだ内容について、どれくらい正しく理解できているかを確認するためにレポート課題を出します。 |
平常点 | 50 | 授業開始時に遅刻せず出席していたかを確認します。 授業終了後、授業時間内に小テスト(レポート課題)を行います。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席点は第1回と第14回が1点で、第2回から第13回までが2点で、計26点。小テスト(時間内レポート)は第2回から第13回まで施行し、各2点で計24点です。これと、期末試験の50点を合わせて100点満点で成績評価をします。評価の基準は以下のとおりです。
S:90点以上
A:80点~89点
B:70点~79点
C:60点~69点
以上が合格です。
D:59点以下 不合格
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
精神科医として公立単科精神病院に6年、大学病院精神科に通算8年、市中クリニックに通算25年以上、保健所の精神保健相談に通算8年、社会福祉法人の嘱託医として通算17年、企業内健康管理センターの嘱託医として22年、東日本大震災被災地でのボランティア活動に12年、大学内診療所の精神科医として6年の実務経験があります。
順天堂大学浦安病院では、緩和ケア担当医として癌患者さんの臨床に携わりました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
現場で出会った患者さんの言葉や様子を、適宜紹介していきます。受講してくださる学生の皆さんに、具体的なイメージが湧くような話しをしていくつもりです。
テキスト・参考文献等
「テキスト」
『公認心理師カリキュラム準拠 人体の構造と機能及び疾病』武田克彦・岩田淳・小林靖編著 医歯薬出版株式会社