シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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語学文学文化専門演習(1)(2) | 2024 | 通年 | 月4 | 文学部 | 学谷 亮 | ガクタニ リョウ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-FS3-D101,LE-FS4-D102
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
このゼミでは、フランス近代詩、とりわけ「象徴主義」の詩人たちの作品を読むことを通じてフランス文学・文化研究の方法論を身につけ、受講者の皆さん一人一人が納得のいく卒業論文・卒業課題研究を完成させるための手助けをいたします。2024年度は、韻文詩を中心に取り上げます。小説や戯曲と違い、詩はストーリー性が希薄ですが、それだけに単語一つ一つにきわめて大きな負荷がかかります。それに加えて、音節数や脚韻といった音声上の工夫も凝らされています。そのため、フランス詩はフランス語で読んでこそ真の理解に達するのであり、日本語訳だけで読むのとは体験としての質が決定的に異なるのです。
前期は、基礎的なアカデミック・スキルと、フランス詩を分析するための技術を学びます。フランス文学・文化に限らず、学術的な研究を行うためには様々な技法を習得する必要があります。文献を読んで内容をまとめたり、文章を書いたり、プレゼンテーションを行ったりと、様々な活動を行います。それに加えて、フランス詩の韻律の規則、注釈書や参考文献の調べ方などを実践的に学びます。これは後期に行う発表の準備となります。
後期は、受講者の皆さんによる発表が中心となります。ボードレール、ランボー、マラルメなどいくつかの詩人を選び、詩人一人につき学生数名でグループを組み、詩の分析と解釈を披露していただきます。また4年生には、本格的な卒論・卒研の執筆に先立って中間報告をしていただく予定です。4年生は卒業論文・卒業課題研究を完成させることが、3年生はそのための基礎力を涵養することがゴールとなります。
ゼミ形式の授業ですから、受講者の皆さん一人一人が主体となって活動していく必要があります。自ら資料を集め、読み込み、考えることと同時に、他の受講者と協力して課題を進めていくことが必須です。
科目目的
フランス近代詩を主たる素材としてフランス文学・文化研究の方法論を学び、受講者各人の関心に基づいた研究論文・研究発表ができるようになること。
到達目標
象徴主義を中心とするフランス近代詩とフランス詩法について基礎知識を身につけ、先行研究や注釈書、日本語訳を参考にしながら詩篇の分析ができるようになる。
フランス文学・文化研究に必要なアカデミック・スキル(クリティカル・リーディング、アカデミック・ライティング、プレゼンテーション、文献探索など)を身につけ、受講者各人の関心に基づいてそれらを運用できるようになる。
フランス文学・文化研究の領域で、学術的な内容・形式をもった文章が書けるようになる。
受講者各人の研究・調査の成果を、他の受講生や教員が理解できるように口頭で説明できるようになる。
授業計画と内容
【前期】
第1回 ガイダンス・前期の詳細な授業計画の説明
第2回 アイスブレイク・グループ分け
第3回 卒業論文・卒業課題研究作成のために(1)テーマ決めと参考文献
第4回 卒業論文・卒業課題研究作成のために(2)アカデミック・ライティングの基礎
第5回 クリティカル・リーディング(1)語の意味を疑う
第6回 クリティカル・リーディング(2)論理の構造を疑う
第7回 フランス文学研究の方法(1)文学理論
第8回 フランス文学研究の方法(2)論文の読み方
第9回 フランス文学研究の方法(3)翻訳の使い方
第10回 フランス詩法の基礎(1)音節
第11回 フランス詩法の基礎(2)脚韻
第12回 フランス詩法の基礎(3)さまざまな詩形
第13回 詩の分析に向けて
第14回 総括・まとめ
【後期】
第1回 後期の詳細な授業計画の説明
第2回 前期末課題レポートの講評
第3回 卒業課題研究中間発表
第4回 卒業論文中間発表
第5回 フランス象徴主義とは?(1)ボードレール
第6回 フランス象徴主義とは?(2)ランボー
第7回 フランス象徴主義とは?(3)マラルメ
第8回 詩の分析と解釈(1)Aグループの発表
第9回 詩の分析と解釈(2)Bグループの発表
第10回 詩の分析と解釈(3)Cグループの発表
第11回 さらなる読解のために(1)ボードレール
第12回 さらなる読解のために(2)ランボー
第13回 さらなる読解のために(3)マラルメ
第14回 総括・まとめ
※受講生の人数や関心の在処に応じて、授業計画を変更することもありえます
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 前期末課題レポート 25% 後期末課題レポート 25% |
平常点 | 50 | 授業への参加度、発表の内容など |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>プリントを配付します。
<参考文献>授業のなかで随時紹介していきます。