シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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美術史概論A | 2024 | 前期 | 金2 | 文学部 | 泉 美知子 | イズミ ミチコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-HR2-D151
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、美術史学という学科(ディシプリン)のプロフィールを学びます。美術の歴史を学ぶ科目ではないので、注意してください。
ひとつの学問は、その歴史と方法というふたつの面から特徴づけられます。美術史という学問分野にも、その成り立ちと特有の方法論(アプローチ)があります。これらの基本的知識を得ることで、美術作品を歴史的に考えるとはどういうことかを理解することができます。
同時に、美学や美術批評、日本美術史、建築史など西洋美術史に隣接する分野についても知り、それらとの比較でこの学問の特質をさらに理解します。
講義の目的と内容を確認するイントロダクションに続いて、美術批評や美学といった、隣接する分野と比較して違いを理解します。
また、社会の中で美術史という学問がどんな役割を果たしているのかということも考えます。
それに続いて、西洋美術史の対象である美術作品のいろいろな側面(おもな主題、ジャンルと技法など)とその研究方法について、順次取り上げていきます。進度にもよりますが、関連分野の建築史、写真史についても紹介できればと思います。
科目目的
この科目は美術史美術館コースでの学修の基礎作りを目的としています。
美術史についての基礎的な知識や考え方を修得し、以後の発展の基盤とします。美術史学を外から見ることで幅広い教養を身につけつつ、専門的な学識の基礎を形成することが目的です。
到達目標
受講生は、まずは美術史に関する基本的な知識をバランスよく身につけるようにしてください。
またそうした知識は、美術史という学科を成り立たせている考え方の中で意味を持ちます。そのことを意識して、美術史に特有の視点を理解し、その応用の基礎作りをしてください。また、隣接する学問との比較を通して、幅広い教養を身につけることを目標とします。
授業計画と内容
第1回:美術とはなんだろう
第2回:歴史とはなんだろう
第3回:美術史・美術批評・美学
第4回:美術史の立ち位置:美術史と社会とのつながり
第5回:かたちの世界:かたちとはなんだろう
第6回:美術の技法
第7回:様式
第8回:西洋美術の主題系
第9回:図像と図像学
第10回:アトリビューションとクロノロジー
第11回:日本美術史
第12回:建築史
第13回:写真史
第14回:全体のまとめ(または予備日)
注)取り上げる順序や内容は、変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
美術館等で実際の作品に触れたり、メディアに現れる美術や美術館、展覧会をめぐる情報を見聞しましょう。具体的なことは各回の授業の際に説明します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 【注意】2024年度は担当者が代わるため、「期末試験」に変更します。例年は「レポート」です。 |
平常点 | 40 | 授業に前向きに取り組んでいるかどうかを判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
例年の評価は以下の通りです。(2024年度は適用されません。)
「レポート」60%(各回の授業内容を理解しているかどうかを判断します。)
「レポート」は期末レポートではなく、各回の授業後にコメント形式で集めるミニレポートです。これらを出席(平常点)確認の根拠としても利用します。
その他平常点には、manabaを通じてのニュース等の閲覧状況など、日頃の取り組み姿勢も含めて評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
2024年度は、授業時間内で講評・解説の時間を設ける、とします。
(例年は以下の通りです。)
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
2024年度はレスポンを利用して、学生のコメントを集めます。
フィールドワークとは、美術館見学を指します。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
2024年度はGoogleドライブを利用して資料共有を行います。
(例年は以下の通りです。)
manabaを通して双方向的な個人指導が可能な体制を作ります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』新書館 (¥2052)
他のいくつかの美術史系の授業と共通のテキストです。
その他の参考文献は、教室で紹介します。
その他特記事項
・この科目は、基本的に美術史美術館コースの学生、および学芸員課程受講生に向けた専門的な内容です。一般的な教養を学ぶことを目指してはいませんので、かなりのモチベーションが必要です。注意してください。
・美術館見学にあたっては、中央大学が加入しているキャンパスメンバーズ制度を利用してください。学生証を提示することで、通常の学生料金にさらに割引が適用されます。
詳しくは、下記URLを参照してください。
参考URL
国立美術館キャンパスメンバーズ
http://www.campusmembers.jp/
美術史美術館コース
https://arthistory.r.chuo-u.ac.jp/