シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
美術史概論B | 2024 | 後期 | 金2 | 文学部 | 泉 美知子 | イズミ ミチコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-HR2-D152
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、西洋美術史の各時代が、美術史家によってどのように論じられてきたのかをじっくり考えます。
西洋美術の歴史は、最初から決まっているわけではありません。ある時代に軽んじられていた時代の作品や画家が、別の時代には再評価されたり、それまでとは異なる見かたをされたりすることを通して、「美術史」という学問が成立しました。
各時代の造形的な特徴を、美術史家がどのように捉え、何を問題にしたのかを学びます。そして、西洋美術史の分析方法を知り、それを応用できるようになることを目指します。
「美術館見学」に授業1回をあてていますが、授業の進み具合によって変更が生じます。また、11月には「美術史美術館コースのゼミガイダンス」(30分間)が入ります。
科目目的
美術史美術館コースの学生にとっては、3年次以降の学修の基礎固めとなります。
学芸員課程の受講生にとっては、美術館学芸員としての基礎知識を学びます。
到達目標
西洋美術史の各時代を単にたどるのではなく、美術史家とその代表的な著作を読むことによって、作品をより注意深く観察ことを学びます。一般教養で学んだ西洋美術史の復習をしながら、各時代の特徴について理解を深めることを目指します。
授業計画と内容
第1回:授業ガイダンス、西洋美術史の大きな流れ
第2回:プリニウス『博物誌』から始まる美術の記述
第3回:古代美術①ギリシア彫刻
第4回:古代美術②ヴィンケルマンの様式論
第5回:中世美術①ロマネスクとゴシック様式
第6回:中世美術②エミール・マールの図像学
第7回:古代建築と中世建築
第8回:ルネサンス①美術用語の「ルネサンス」とは何か
第9回:ルネサンス②ヴァザーリ『美術家列伝』の歴史観
第10回:パノフスキーの図像解釈学
第11回:古典主義とバロック:ヴェルフリンの様式論
第12回:美術史学の方法論とディスクリプション
第13回:美術館見学(変更の可能性あり)
第14回:総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 60 | 記述式試験 |
平常点 | 40 | 授業の参加・貢献度、コメントカード |
成績評価の方法・基準(備考)
単位取得にはどんな理由であれ3分の2以上の出席が必要です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
レスポンを利用して、学生のコメントを集めます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Googleドライブを利用して資料共有を行います。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』新書館
*他のいくつかの美術史系の授業と共通のテキストです。
その他の参考文献は、教室で紹介します。
その他特記事項
この科目は、基本的に美術史美術館コースの学生、および学芸員課程受講生に向けた専門的な内容です。一般的な教養を学ぶことを目指してはいませんので、注意してください。
参考URL
美術史美術館コース
https://arthistory.r.chuo-u.ac.jp/
国立美術館キャンパスメンバーズ
http://www.campusmembers.jp/
美術館見学にあたっては、中央大学が加入しているキャンパスメンバーズ制度を利用します。
学生証を提示することで、通常の学生料金にさらに割引が適用されます。