シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
美術史美術館入門演習(2) | 2024 | 通年 | 水4 | 文学部 | 泉 美知子 | イズミ ミチコ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-HR2-D154
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この演習では、美術館について、その成立の歴史から今日のあり方までを学びます。
前期は、美術館の様々な仕事、作品の保存・修復、展覧会企画、今日の課題といったトピックを通して、美術館とはどういう場で、社会のなかでどのような役割を果たしているのかについて全般的な知識を学びます。
後期は、近代社会における美術館制度の出発点となった大英博物館、ルーヴル美術館を取り上げ、設立理念やコレクションの成立について学びます。さらに20世紀に設立される美術館へと考察対象を広げ、どのような展開が見られるのかを知ることで、美術館の歴史について理解を深めます。
授業では、美術館の裏側を描いたドキュメンタリー映画、全国の美術館を紹介する番組、ルーヴル美術館企画のバンド・デシネ(フランス語でマンガを意味する)などの視覚資料を活用します。
前期はグループワーク、後期は個人発表を通して、美術館のさまざまな問題に関する考察に取り組みます。学生ひとりひとりの積極的な参加が必要です。
科目目的
2年生の演習授業の目的は、3年生からゼミで学ぶための力を準備することです。
到達目標
前期の授業では、美術館が意味や価値を生み出すクリエイティヴな場所であることを知ることになるでしょう。みなさんがこの授業のあと美術館を訪れたとき、ただ作品を鑑賞するだけではなく、美術館という対象を様々な角度からクリティカルに考察できるようになることを目標とします。
後期の授業では、美術館という制度が、ヨーロッパの歴史のなかでどのような理念のもとに成立し、近代社会のなかでコレクションがどのように育まれてきたのかについて学びます。そして美術館という対象を歴史的な視点でとらえるための知識を修得します。
授業計画と内容
第1回:授業ガイダンス
第2回:ミュージアムの種類、日本の博物館法
第3回:美術館の社会における役割
第4回:美術館のスタッフ、作品研究、修復、映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』
第5回:日本における博物館の誕生、東京国立博物館
第6回:東京国立博物館の歴史
第7回:国立西洋美術館の建築(ル・コルビュジェ)
第8回:国立西洋美術館の松方コレクション
第9回:日本の美術館(比較を通して考える):設立
第10回:日本の美術館(比較を通して考える):建築
第11回:日本の美術館(比較を通して考える):コレクション
第12回:日本の美術館(比較を通して考える):企画展
第13回:日本の美術館(比較を通して考える):教育普及
第14回:前期の総括
第15回:夏休み美術館見学の報告会
第16回:キャビネットとは
第17回:ヴンダーカンマーから博物学へ
第18回:「画廊画」から見るコレクション
第19回:大英博物館1(グレートコート、エンライトメント・ギャラリー、スローン)
第20回:大英博物館2(ハミルトン、タウンリー、エルギン・マーブル、エジプト)
第21回:大美術館の古代彫刻
第22回:ルーヴル美術館1(革命期と設立)
第23回:ルーヴル美術館2(バンド・デシネに描かれた美術館)
第24回:王や君主のコレクション
第25回:大富豪のコレクション(アメリカの美術館)
第26回:近代美術館
第27回:画家の美術館、コレクターの美術館
第28回:後期の総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
美術館見学にあたっては、中央大学が加入しているキャンパスメンバーズ制度を利用してください。学生証を提示することで、通常の学生料金にさらに割引が適用されます。
詳しくは、下記URLを参照してください。
国立美術館キャンパスメンバーズ
http://www.campusmembers.jp/
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 40 | 授業課題やレポートなどの提出物 |
平常点 | 60 | 授業への参加度やコメント30%、個人発表30% |
成績評価の方法・基準(備考)
単位取得にはどんな理由であれ3分の2以上の出席が必要です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
レスポンを利用して、学生のコメントを集めます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Googleドライブを利用して授業資料や発表ファイルの共有を行います。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献は授業のなかで随時紹介します。
発表に際しては、大学図書館にある文献を積極的に利用してください。
その他特記事項
参考URL
美術史美術館コース
https://arthistory.r.chuo-u.ac.jp/
国立美術館キャンパスメンバーズ
http://www.campusmembers.jp/
美術館見学にあたっては、中央大学が加入しているキャンパスメンバーズ制度を利用します。
学生証を提示することで、通常の学生料金にさらに割引が適用されます。