シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 法学特講1 国際法と紛争解決/国際紛争解決法/国際政治特講1 国際法と紛争解決 | 2026 | 秋学期 | 火2 | 法学部 | 竹内 雅俊 | タケウチ マサトシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-LA3-006S,JU-IL3-006L,JU-IL3-009S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は、国際紛争を国際法と隣接分野(とりわけ国際関係論)から多角的に検討する。国際紛争といえば戦争や武力紛争を想起することが多いかもしれない。しかし、紛争は武力紛争のみを指すわけではない。またニュース報道や論壇では、紛争の解決に国連、国際司法裁判所、国際法に期待する声もよく聞く。しかし、国際政治学のなかでは、紛争解決における「法」や制度の役割に疑問を投げかける声も多い。さらに「法」以外に紛争解決の糸口がみつかることもある。要するに、学問として紛争を理解するためには、学際的にならざるを得ず、紛争の置かれた文脈を重んじながらも紛争に関わる知識を再構成する必要があると思われる。こうした企図は、今のところ体系化されてはいないので、講義は断片的なヒントを提供するしかできないかもしれない。その意味で学生諸君との対話を通じた新たな知見の発見に大いに期待する。
科目目的
国際紛争の概念を国際法と国際関係論の立場から問い直し、紛争の解決にどのような制度・手続があるかを俯瞰し、海洋、環境、経済、武力紛争等いくつかの具体的な分野において検討します。全体として必ずしも国際法に限定せずに、国際紛争解決学的方向をめざします。
到達目標
現在も世界各地で展開している国際紛争に対して、国際法学とともに「法以外」の視座から分析できるようになることを目標とする。それは国際制度の限界を考えることであり、報道やSNSにあふれるナラティブ(物語)を批判的にみることでもある。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーションとイントロダクション:国際紛争とは何か?(1)紛争は解決しなければならないのか?
第2回 国際紛争とは何か?(2)国際法の考える「紛争」と国際関係論の考える「紛争」
第3回 国際法学における紛争処理(1)外交手続
第4回 国際法学における紛争処理(2)国際裁判論
第5回 国際関係論の視点(1)勢力均衡、相互依存、民主的平和
第6回 国際関係論の視点(2)ナラティブ(物語)を巡る戦いと社会的構築物としての紛争
第7回 海洋紛争の解決
第8回 国際経済紛争の解決(WTOの紛争解決制度)
第9回 国際環境紛争と地球環境問題
第10回 武力紛争(1)国連の安全保障システムと現実
第11回 武力紛争(2)PKOと平和構築
第12回 武力紛争(3)国際刑事裁判所と内戦後の処理
第13回 平和学の視点:紛争下の構造的暴力をどう考えるべきか
第14回 総括:受講生のレポート発表と議論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 50 | 本講義に関連のある複数のテーマをあらかじめ示し、レポートを作成してもらう。詳細の説明は講義中に行う。 |
| 平常点 | 50 | 講義の最後に簡単なクイズをMS Formsにて行う。また学期の最後に皆さんに簡単な報告をしてもらう場合がある。以上を以て平常点とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
オリジナルのレジュメを中心に講義を実施する。参考文献については第1回目にリストを用意する。また各回においても適宜、紹介する予定である。条約集は各自で購入することを薦める。
他に本講義の問題意識を理解するにあたり、以下を挙げておく
・国際法学会(編)『紛争の解決(日本と国際法の100年第9巻)』(三省堂, 2001)
・家正治ほか『国際紛争と国際法』(嵯峨野書院2008)
・Merrills, John, Merrills' International Dispute Settlement (7th ed.), Cambridge Univ. Press, 2022. (第4版の邦訳有)
・Morgenthau, Hans, The Concept of the Political, Palgrave, 2012.