シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス言語思想A | 2024 | 前期 | 水4 | 文学部 | 金澤 忠信 | カナザワ タダノブ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-FS2-D301
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「フランス言語思想」は、「フランス」という固有名詞と、「言語」「思想」という2つの普通名詞から成り立っています。これは、「フランスにおける、言語にもとづいた思想」と解することができます。第二次世界大戦後、フランスでは、言語学をパイロット・サイエンスとして、人文・社会諸科学に一大変革をもたらす思想的潮流が現れました。この思想は「構造主義」と呼ばれ、20世紀後半の約半世紀の間、フランスのみならず、日本を含め世界の知的状況に大きな影響を与えました。この授業では、構造主義興隆の歴史的背景に目配せしつつ、その理論・方法論について、具体的にいくつかのテクストを読みながら学んでいきます。また、構造主義の今日的意義についても考察します。
科目目的
この科目は、フランス発の構造主義が、哲学、言語学、社会学、歴史学、人類学、精神分析、経済学などの人文・社会諸科学を、どのような歴史的文脈のなかで、どのように変革し、領域横断的な現在の知のあり方の礎となったかを知ることを目的とします。
到達目標
まず、構造主義の理論モデルとなった言語学あるいは記号学を理解する。そのうえで、構造主義に関連する哲学、人類学、精神分析、社会学などの研究書を読み、その方法論を身につけて、自分の専門分野の研究に活かすことができるようになる。
授業計画と内容
授業計画と内容
第01回 イントロダクション
第02回 言語・思想・歴史
第03回 一般言語学の誕生
第04回 ラングの体系
第05回 言語記号の性質
第06回 記号学前夜
第07回 記号と無意識
第08回 記号学の原理
第09回 絵画の記号/記号の絵画
第10回 音韻論の射程
第11回 親族の基本構造
第12回 構造主義の時代
第13回 神話と構造
第14回 まとめ(到達度確認)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
シラバスや授業で紹介された参考文献を読んで,予習復習すること。授業で配布された資料を復習し,さらにその出典や関連文献にあたって理解を発展させること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 100点満点で、60点以上が合格の目安。 |
平常点 | 40 | 毎回授業時に出される課題にそってミニレポートを執筆しmanabaに提出。授業についての感想や質問を書いてもよい。 |
成績評価の方法・基準(備考)
①期末試験[問1]穴埋め問題(40点)、[問2]語句・用語の説明(30点)、[問3]論述問題(30点)。論述問題では、各回に提出したミニレポートのいずれかを推敲するかたちで800字程度のレポートを書きます。
②原則的に、授業数の3分の2以上の出席およびミニレポートの提出が必要です。ミニレポートは、その質・量を評価の対象となります。授業の内容を踏まえたうえで、指定された課題にきちんと答えているかどうか、論理的で分かりやすい文章であるかどうかが問われます。課題によっては、次の授業で、意見・感想の紹介、質問への回答をすることもあります。試験が苦手な人あるいは上位の成績を目指す人は、毎回のミニレポートをしっかり書くようにしてください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
●資料は毎回配布する。
■参考文献:
★フェルディナン・ド・ソシュール、『新訳ソシュール一般言語学講義』、町田健訳、研究社、2016年。
★ロマーン・ヤーコブソン、『一般言語学』、川本茂雄監修、みすず書房、1973年。
★ロマーン・ヤーコブソン、『音と意味についての六章』(クロード・レヴィ=ストロース序)、花輪光訳、みすず書房、1977年。
★クロード・レヴィ=ストロース、『親族の基本構造』、福井和美訳、青弓社、2000年。
★クロード・レヴィ=ストロース、『構造人類学』、荒川幾男他訳、みすず書房、1972年。
★クロード・レヴィ=ストロース、『野生の思考』、大橋保夫訳、みすず書房、1976年。
★ロラン・バルト、『零度のエクリチュール 付・記号学の原理』、渡辺淳・沢村昻一訳、みすず書
★ロラン・バルト、『記号学の冒険』、花輪光訳、みすず書房、1988年。
★J.=M. ドムナック編、『構造主義とは何か』、伊藤守男・谷亀利一訳、平凡社、2004年。
★内田樹、『寝ながら学べる構造主義』、文春新書、2002年。
★フランソワ・ドッス、『構造主義の歴史[上巻]──記号の沃野 1945~1966』、清水正・佐山一訳、国文社、1999年。
★フランソワ・ドッス、『構造主義の歴史[下巻]──白鳥の歌 1967~1992』、中澤紀雄訳、国文社、1999年。
※その他の参考文献については授業で適宜指示する。
その他特記事項
メールアドレス: tkanazawa116@g.chuo-u.ac.jp
参考URL
語文コースHP https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/
語文コースブログ https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/