シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国語学概論B | 2024 | 後期 | 金4 | 文学部 | 石村 広 | イシムラ ヒロシ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LG1-E206
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国語学概論Aに引き続き、授業を展開していく。「中国語学」とは、中国語の四技能(読む・話す・書く・聴く)の習得を目指す方向とは異なり、中国語(漢語)がどのような構造を持ち、どのような歴史を辿ってきたかを研究する学問である。本授業では、中国語研究を行うための基礎力を養う観点から、「中国語はどんな言語か」という問題を中心に講義を行う。後期も主として言語類型論の研究成果を紹介しつつ、中国語の仕組みと特徴について講義する。中国語を観察・記述するための理論的な道具立てを一通り解説することに眼目を置く。
科目目的
一般言語学の基礎に基づきながら、中国語学の入門的な知識を習得することを目的とする。ことばの分析と研究に欠かせない重要な概念を取り上げ、中国語の一般性と個別性について理解を深める。
到達目標
中国語の分析に必要な基礎知識や分析方法を身につける。
授業計画と内容
1. 語順類型論(1):学問的背景
2. 語順類型論(2):主要部先行型と主要部後続型
3. 語順類型論(3):中国語の場合
4. 形態素・語・句(1):基本的な考え方
5. 形態素・語・句(2):形態素・語
6. 形態素・語・句(3):句
7. 品詞分類の問題点(1):中国語の品詞
8. 品詞分類の問題点(2):分類の問題点
9. 品詞分類の問題点(3):他言語との比較
10. 古代語と現代語の比較(1):介詞構造の語順
11. 古代語と現代語の比較(2):動目構造の語順
12. 古代語と現代語の比較(3):補語の発達
13. 古代語と現代語の比較(4):処置文の発達
14. 学習内容の確認:中国語の統語的特徴
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 6割以上の得点を合格の目安とする。 |
平常点 | 30 | 出席回数、授業に対するコメント等の提出物に基づいて判断する。 |
その他 | 10 | 課題(宿題)等の提出物に基づいて判断する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
学期末の確認試験やレポートなどの成績に平常点を勘案して、総合的に評価する。授業に取り組む姿勢を重視する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>特に指定しない。PDFやプリントを使用する。
<参考文献>
・北京大学中文系編『現代中国語総説』三省堂,2004年
・朱徳熙著『文法講義』白帝社,1995年
・S.R.ラムゼイ著『中国の諸言語―歴史と現況―』大修館書店,1990年
・太田辰夫著『中国語歴史文法』江南書院,1958年
・橋本萬太郎『漢民族と中国社会』山川出版社,1983年初版
その他特記事項
授業参加を充実させるために、現地渡航経験を重ねていくことも中国語学研究のみならず、中国語本体のブラッシュアップにも寄与するので意欲的に取り組まれることをおすすめしたい。