シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国文学講義(1)B | 2024 | 後期 | 火2 | 文学部 | 千田 大介 | チダ ダイスケ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT3-E402
履修条件・関連科目等
履修条件は特にない。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国の英雄・豪傑と明清通俗小説
本講義では、中国の明清代の通俗小説に見える、さまざまな英雄・豪傑を取り上げる。
かれらの物語は、宋代以降発展した都市の市民社会を背景に、戯曲・芸能を通じて形成されたもので、市民・庶民に愛され育まれてきた。それらへの検討を通じて、かれら英雄・豪傑の人物像や物語の特色、通俗物語の形成過程、そして明清代に『三国志演義』に代表される講史小説(歴史小説)、『水滸伝』に代表される侠義公案小説(任俠・裁判小説)がどのように形成され変容していったのかについて、個々の作品に即して、演劇・映像作品なども紹介しつつ解説していく。
科目目的
本講義の目的は、英雄・豪傑の物語と中国古典小説への検討を通じて、中国の伝統文学や通俗文学、さらにはそれらの背景にある文化的背景への理解を涵養することにある。
到達目標
本講義では以下の2点を到達目標とする。
(1)中国古典歴史小説の諸相に触れ、中国通俗文学史を理解するための基礎的な知識を獲得する。
(2)(1)を通じて、中国の明清通俗小説の研究方法や研究するための視座を理解する。
授業計画と内容
1.導入、中国通俗文学史の流れ
2.『三国志演義』の概要と形成
3.三国志故事の英雄:関羽と張飛
4.三国志故事の英雄:諸葛亮
5.『水滸伝』の概要と形成
6.水滸故事の豪傑:林冲・魯智深・武松
7.楊家将の物語:楊業と楊延昭
8.唐開国の英雄:秦叔宝・尉遅敬徳
9.唐の第二世代英雄:薛仁貴
10.清代の英雄伝奇小説と講史小説の階層分化
11.女将軍の系譜:穆桂英から樊梨花へ
12.『施公案』と緑林の豪傑:黄天覇と竇爾墩
13.名裁判官包拯と展昭:『三俠五義』
14.授業の総括と最終課題
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の授業で紹介された資料を閲覧し、また課題の提出を求められた時は授業内容を復習して課題を作成する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 講義内容の理解度に基づく。 |
平常点 | 30 | 授業の出席・参加状況に基づく。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは用いず、資料を配布する。参考資料については教場で紹介する。
その他特記事項
中国語の資料を用いることもあるが、中国語未習者であっても履修に問題ない。