シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国語学講義(1)A | 2024 | 前期 | 木4 | 文学部 | 遠藤 雅裕 | エンドウ マサヒロ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LG3-E405
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国語圏(中国・香港・台湾など)では、標準中国語のみが使用されているわけではなく、実際は非常に多様な言語がもちいられている。
本講義では、漢諸語(標準中国語(普通話)および中国語方言)について、音韻・語彙・文法等の特色および地理的分布を中心にあつかう。まず、漢諸語の概況を紹介し、その後、国際音声字母(IPA)や伝統的な音韻学の枠組みなど、漢諸語を理解するために不可欠である知識・技術を実習を交えつつ学ぶ。そのうえで、音韻史との関連で標準中国語の基礎方言である現代の官話方言を確認する。その後、香港・広東省の主要言語である広東語について、標準中国語と対照させながら、その音韻・語彙・文法の各側面について紹介する。広東語をめぐる社会・政治的状況や非漢語(少数民族語等)にも適宜ふれる予定である。
科目目的
東アジア地域の主要言語群である漢諸語内部の音韻・語彙・文法面などの多様性を理解する。
到達目標
(1)漢諸語理解のための基礎知識(IPA・音韻学の概要・文法用語等)を身につける。
(2)漢諸語のうち、官話方言の多様性と、粤語の音韻・語彙・文法について標準中国語との相違点を理解する。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 漢諸語の概要
第3回 漢諸語の成立仮説
第4回 中国の「標準語」と「方言」(近現代中国における標準語の制定過程)
第5回 音声学(1)(IPAの解説と訓練:調音器官・子音)
第6回 音声学(2)(IPAの解説と訓練:母音)
第7回 音韻学(中古音(『切韻』音系)解説・中古音と北京官話)
第8回 官話方言の概要および膠遼官話について/粤閩客語の包括的な特徴
第9回 粤語(広東語)の概要:分布と音韻的特徴
第10回 粤語(広東語)音韻(つづき)と語彙
第11回 粤語(広東語)文法(名詞句と動詞句)
第12回 粤語(広東語)文法(疑問文・アスペクト標識)
第13回 粤語(広東語)文法(動補構造・助動詞)
第14回 粤語(広東語)文法(受動・使役・処置文など)と総括
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 基礎的な知識や、官話と粤語の相異の把握度を基準とする。 |
平常点 | 50 | 課題の提出状況と内容で判断する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
状況に応じて評価方法を若干変更する可能性がある。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ウェブ上の公開されているリソースの活用をする。たとえば、東京外国語大学言語モジュールや台湾の客家委員会のサイトを利用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業では教員作成の資料をmanaba上で配布する。また参考書として下記のものを推薦する。その他の参考文献は教室で適宜指示する。
S.R.ラムゼイ著『中国の諸言語-歴史と現況-』大修館書店
西田龍雄著『東アジア諸言語の研究Ⅰ』京都大学学術出版会
ウェブサイトについてはmanabaなどで紹介する予定。
その他特記事項
(1)本講義では主として繁体字を用います。
(2)授業計画は進捗状況などによって多少の変更をおこなう可能性があります。
(3)本講義は語学の授業でありませんので、広東語等対象言語の語学的訓練はおこないません。