シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国語学講義(2)B | 2024 | 後期 | 金3 | 文学部 | 荒木 典子 | アラキ ノリコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LG3-E408
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では中国語(漢語)、特に白話と称される口頭語の歴史的変遷を学びます。14世紀から10世紀まで遡り、実例に基づいて漢語の語彙、語法における変化を体感します。
様々な方言や少数民族の言語がある中で、多くの人を楽しませた「中国文学」が育まれるには、多くの人が「読める」言語があったはずです。
特に印刷技術の発展した明、清代を中心に発展した「白話小説」(口頭語に近い文体で書かれた小説)は、近代漢語のカテゴリーの中で研究されてきました。
この授業では、実際に白話で書かれた文献、白話が使用されている文献を、講師の解説のもとで読み進めながら、現代語との違い、書き言葉とは異なる白話の特徴や役割を学びます。
科目目的
・漢語の時間的、空間的広がりを知る。漢語語法・語彙歴史的変遷を知り、現代中国語(普通話)に至るまでの過程を知る。
・漢語の白話資料には何があり、それぞれどのような言語的特徴を持ち、漢語学史上どのような意義があるのかを知る。
到達目標
・普通話よりも少し古い(数百年前)の文献が読めるようになる。
・中国の「小説」の構造の歴史的変遷がわかる。
・漢語とその周辺言語の接触について理解できる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 元代:『孝経直解』予備知識、前半
第3回 元代:『孝経直解』後半、元代の言語接触
第4回 元代:『漢宮秋』予備知識、前半
第5回 元代:『漢宮秋』後半、元曲の言語
第6回 宋・元代:『大唐三蔵取経詩話』予備知識、前半
第7回 宋・元代:『大唐三蔵取経詩話』後半、『西遊記』になるまで
第8回 宋代:『朱子語類』予備知識、前半
第9回 宋代:『朱子語類』後半、語録の言語
第10回 宋代:『三朝北盟会編』予備知識、前半
第11回 宋代:『三朝北盟会編』後半、北方言語との接触
第12回 五代:『祖堂集』予備知識、前半
第13回 五代:『祖堂集』後半、語録の言語(2)
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
担当講師の解説を聞きながら実際に文献を読んでいきます。全文を日本語訳しておく必要はありませんが、事前にテキストや参考資料に目を通し、大まかな内容を把握しておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 学期末に理解度をはかる試験をします。 |
平常点 | 30 | 毎回課題を出します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト①太田辰夫②『新訂 中国歴代口語文』③朋友書店、2024年、京都 ④2024年 ⑦ISBN978-4-89281-003-1 C3087
※春学期・中国語学講義(2)Aと同一。
その他特記事項
春学期・中国語学講義(2)Aと連続した内容です。両方受講することをお勧めします。