中央大学

シラバスデータベース|2026年度版

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ホーム > 講義詳細:文学Ⅱ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
文学Ⅱ 2026 後期 火2 経済学部 苗 鳳科 ミョウ ホウカ 1年次配当 2

科目ナンバー

EC-IF1-472X

履修条件・関連科目等

 特になし

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

経済を学ぶ人は、なぜ文学の授業を必要とするのか。社会がどのような仕組みで動いているのかをいち早く見抜くことが求められる経済学部にこそ、文学の助けが必要である。
 経済学を学ぶ者は、企業システムの内側に目を向けて経営戦略を理解するだけでなく、地域経済の動きや国家の政策、さらには社会全体の動向まで視野に入れる必要がある。では、これらを忠実に映し出せるものに何があるか。作品がある、人の書き残した文学がある。文学は人間社会の全体を映す鏡であり、その点において経済学と通じ合うところがある。切り込み方こそ異なれど、いずれも社会のメカニズムを理解するための営みである。
 さらに言えば、社会を読み解こうとするなら、どの学部/分野においても、最終的には自分自身の内側へと立ち返る必要がある。持病を抱える人は、若い頃はあちこちの医者を頼るが、年を重ねるにつれて外に答えを求めるのをやめ、自らを見つめ直す中で、自分自身の医者になる——小説とは、突き詰めれば人間の「経験」である。早くも西洋最初の近代小説『ドン・キホーテ』に、百姓が酒場で交わした世間話の縫い合わせが見られた。
 この授業では主に、履修者と一緒に作家たちの短編小説(時には詩も含め)を味わっていく。外国人教員として、世界から見た日本文学という視点も提供する。

科目目的

小説は「答え」を直接与えるものではなく、「可能性」を示すものである。多様な人間のあり方を追体験することで、自分がどのような人間なのかが次第に見えてくる。
専攻に没頭して先を急ぐ道ももちろんあるが、長い目で見れば、専門分野でどこまで進めるかを決めるのは専門知識の量だけではなく、その人の視野の広さが大きく関わっている。迷ったときに、物事をより大きな文脈の中で捉えてみると、答えは自ずと浮かび上がってくることが多い。この授業は、そのためのきっかけを提供できるのを目的とする。

到達目標

1. 近現代文学における多様な人間像を読み解きながら、個人と社会の関係、および人間の多様性を理解できること。
2.文学と自分の専攻分野との関係について主体的に思考できること。
3.課題作品を読み、物語の構造や背景について自らの見解を提示できること。

授業計画と内容

1、ガイダンス、文学研究のAI時代における意義と学習方法など
2、詩を楽しむ回(上) 日本と中国の現代詩: 萩原朔太郎や谷川俊太郎たち
3、詩を楽しむ回(中) 日本と中国の古典詩:『詩経』、唐詩と宋代詩の名作たち、日本の蘇軾と李白
4、詩を楽しむ回(下) 日本と中国の女性詩人たち:李清照、茨木のり子、伊藤比呂美の場合
5、「恋」の描き方(上) 『ノルウェイの森』から『グレート・ギャツビー』まで
6、「恋」の描き方(中) 夏目漱石『行人』から『コレラの時代の愛』まで
7、「恋」の描き方(下) 恋する権力を放棄する作家たち:吉行淳之介「驟雨」と小島信夫「小銃」
8、「お金」の描き方(上) モーム『月と六ペンス』から獅子文六「塩百姓」まで
9、「お金」の描き方(中) ソロー『ウォールデン 森の生活』から石川淳「焼跡のイエス」まで
10、「お金」の描き方(下) 余華『血を売る男』から尾崎一雄「玄関風呂」まで
11、「義理人情」の描き方(上) 市井人情もの作家たちの魅力、概説と議論タイム
12、「義理人情」の描き方(中) 井伏鱒二「遥拝隊長」から松本清張の作品群
13、「義理人情」の描き方(下) 張愛玲「第一炉香」から三島由紀夫「仮面の告白」まで
14、まとめ 半期の振り返りとレポート時間
(内容は変更する場合がある)

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・授業で扱う文学テキスト(多くは簡潔の小短編)をその都度指定するので事前に読んでおくこと。
・授業ノートを自分なりにまとめ、復習すること。
・授業当日に配布する資料プリントは紛失しないよう保存し復習の際に用いるように。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 30 最終回の授業中に1200字の小レポートを作成してもらいます。
平常点 70 授業での発言、読書感想など、授業への取り組みを総合的に評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

基本的にプリントを配布します。

その他特記事項

席を円形にしたり、隣同士で意見交換の時間を設けたりしますが、授業と関係のない話、いわゆる私語はしないでください。

参考URL

 特になし

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