シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本史学基礎演習(1)B/日本史学基礎演習(1)(後期) | 2024 | 後期 | 月3 | 文学部 | 西川 広平 | ニシカワ コウヘイ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH1-F012
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
高校までに習った日本史は、史実とされている事柄を理解し、それを知識として覚えることが一般的でしたが、大学で学ぶ歴史学は、史料に基づいて自らの考えをまとめあげ、さらに考察した結果を先行研究と比較しながら客観的に位置付けて論文化する作業が必要とされます。
本演習では、主に中世史の調べ学修に用いる参考書籍や史料(古記録)を読み解き、考察する基礎を養うとともに、考察した結果をまとめて発表する経験の場とします。
科目目的
本演習では、主に中世史研究において人名や事績を調べるために用いられる参考書籍の活用経験や古記録の読解、また研究発表の基礎を養うことを目的とします。
到達目標
参考書籍の適切な活用、また古記録の読み下しや内容の理解等が的確に行われ、大学における歴史学の学修に必要となる、基礎的な力を修得することをめざします。
授業計画と内容
第1回 論文・史料の調べ方について(講義)
第2回 史料紹介報告『尊卑分脈』『公卿補任』
第3回 史料紹介報告『大日本史料』『大日本古文書』
第4回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吾妻鏡』治承4年4月条)
第5回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吾妻鏡』同年6月条)
第6回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吾妻鏡』同年8月条前半)
第7回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吾妻鏡』同年8月条後半)
第8回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吾妻鏡』同年10月条前半)
第9回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吾妻鏡』同年10月条後半)
第10回 関連論文内容報告(川合康「治承・寿永の内乱と地域社会」、
野口実「『東国武士団』の実像」)
第11回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『山槐記』)
第12回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『玉葉』)
第13回 古記録輪読 治承・寿永内乱期の史料を読む(『吉記』)
第14回 総括・まとめ
※履修者の人数により予定を変更する場合があります。
※manabaのレポート機能により各回の課題を提出してもらいます。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布した資料をもとに、発表担当者は各自で用語等を調べて内容を読み込むとともに、考察を加えてレジュメを作成すること。発表担当者以外も事前に資料に目を通すとともに、疑問点等を整理しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 20 | 授業で学修した内容の理解、課題に関する考察力・表現力 |
平常点 | 80 | 出席状況、報告内容、授業中の発言 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaの小テストやレポート機能を使用した双方向型授業の併用
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
博物館の学芸員として、史料の取扱や展示等の業務に16年間携わる。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
歴史学を社会に還元する目的と方法について指導する。
テキスト・参考文献等
レジュメ等の配布資料で対応します。
その他特記事項
授業は、受講者の個人報告、グループ報告を中心に進行します。受講者の積極的、主体的な参加を期待します。