シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本古代史A | 2024 | 前期 | 金1 | 文学部 | 志村 佳名子 | シムラ カナコ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH2-F201
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本の「国家」としての本格的な歩みの始まりは、古代史分野で扱うことになるが、近年古代史は新たな史料の発見や発掘調査の進展、グローバルな視点による研究視野の拡大により、以前の古代史像から大きく変化している。それに伴い、教科書の記述も時代とともに少しずつ記載内容が変化している。このような状況をふまえ、本講義では日本の古代国家の形成過程における各論点について、史料をもとに最新の研究成果を参照しながら解説する。主として大化前代~奈良時代を中心とする政治制度の形成とその展開過程の学習を通して、日本の歴史・文化を特徴づける政治制度の基層と、それに付随する日本文化についての理解を深め、古代を複眼的に考察する力を養う。
科目目的
日本の古代国家形成期における支配制度と文化の考察を通して、日本古代史および古代の文化に関する専門的知識を身に付けるとともに、多角的・客観的な歴史認識を涵養する。
到達目標
・日本の国家形成期に関する専門的知識を修得し、史料にもとづいて客観的に古代史の各論点を考察できるようになる。
・日本古代の歴史と文化を相対化する視点を養い、実社会の様々な問題を歴史的視点から考えられるようになる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス―日本古代史研究へのいざない
第2回 古代王権の誕生
第3回 ヤマト王権の拡張と国際化
第4回 大化改新と東アジア
第5回 「古代日本」の成立
第6回 律令体制の成立と平城京
第7回 律令国家の法と社会
第8回 平城京の生活
第9回 奈良時代の地方社会
第10回 政変・天災と仏教―「鎮護国家」の思想
第11回 天平文化と古代の思想
第12回 奈良の都の終焉と皇統の転換
第13回 古代史料の特色
第14回 まとめ―日本古代史を考える視座
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内容への質問・意見をmanaba(アンケート)に提出すること。講義の中で紹介する参考文献や関連する文献を読み、積極的に講義内容の理解に努めることが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業内容と課題をよく理解し、論理的に説明できているか。先行研究をふまえて、課題について適切に論述できているかを評価する。 |
平常点 | 50 | 授業内容を理解し、それをふまえた質問・意見を書いているか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業後の質問・意見の提出が全開講回数の半数に満たない場合は、E判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、毎回レジュメを配布する。
〈参考文献〉
・寺沢薫ほか『日本の歴史』2~5巻(講談社、2000~2001年/学術文庫版、2008~2009年)
・大津透ほか『天皇の歴史』1~2巻(講談社、2010~2011年/学術文庫版、2017~2018年)
・石川日出志ほか『シリーズ日本古代史』1~4(岩波新書、2010~2011年)
・吉村武彦編『新版 古代史の基礎知識』(角川書店、2020年)
その他、授業時に適宜紹介する。