シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本中世史B | 2024 | 後期 | 火2 | 文学部 | 西川 広平 | ニシカワ コウヘイ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH2-F204
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中世は、繰り返し発生する災害と争乱に人々が対応を迫られた時代でした。災害と争乱をキーワードに日本中世史の研究動向を整理するとともに、自然と人、人と人との関わりを通して、中世の社会を考えます。授業中に課題を提示し、個人やグループ単位で考えてもらう機会もあるため、普段から中世史に関心を払うこと。受講者の積極的、主体的な参加を期待します。
科目目的
災害と争乱を通して日本中世史研究の近年の成果を学ぶとともに、自然と人間との相互関係を踏まえた中世社会の実像を考えることを通して、中世史研究の意義を理解することを目的とします。
到達目標
日本中世史研究の近年の成果を理解するとともに、多様な視点から中世社会を捉える思考力を養い、テーマを設けて中世の時代像の把握を図りつつ、中世史研究に必要な見識を修得することをめざします。
授業計画と内容
第1回~第13回の授業は、manabaのコンテンツにレジュメをアップロードしますので、
各自でダウンロードしてください。またmanabaのレポート機能等により各回の課題を提出して
もらいます。
第1回 オリエンテーション(授業内容の説明、災害と争乱の中世社会)
第2回 社会史研究に見る災害と争乱
第3回 気候変動と中世の社会
第4回 中世荘園の開発と災害 寄進地系荘園論と立荘論
第5回 中世村落の開発と災害 景観論・生業史に学ぶ
第6回 都市・経済活動と災害
第7回 災害と権力 徳政思想
第8回 開発・災害と寺社・信仰
第9回 争乱と移動する武士団 治承・寿永の内乱と南北朝の内乱に学ぶ
第10回 戦国の争乱と「自立(自律)」する社会 移行期村落論と地域社会論
第11回 争乱の調停 織豊政権と惣無事
第12回 争乱と外交 モンゴル襲来と朝鮮出兵
第13回 記録された災害と争乱
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で配布した資料等をもとに各自が授業内容を復習し、自分の関心や研究テーマを考えるきっかけとすること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | 授業で学修した内容の理解、課題に関する考察力・表現力 |
平常点 | 70 | 出席状況、授業中の発言、各回の課題への解答 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
博物館の学芸員として、史料の取扱や展示等の業務に16年間携わる。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
歴史学を社会に還元する目的と方法について指導する。
テキスト・参考文献等
レジュメ等の配布資料で対応します。
【参考文献】
藤木久志『村と領主の戦国世界』(東京大学出版会、1997年)
藤木久志『新版 雑兵たちの戦場―中世の傭兵と奴隷狩り―』(朝日新聞社、2005年)
峰岸純夫『中世 災害・戦乱の社会史(新装版)』(吉川弘文館、2011年)
西川広平『中近世の資源と災害』(吉川弘文館、2023年)
その他特記事項
日本中世史Aもあわせて履修することをお勧めします。日本史学専攻以外の学生の履修も歓迎します。
授業で配布した資料等をもとに各自が授業内容を復習し、自分の関心や研究テーマを考えるきっかけとすること。各回ともに、manabaのレポート機能により課題を提出してください。授業中に課題を提示し、個人やグループ単位で考えてもらう機会もあるため、普段から中世史に関心を払うことを期待します。