シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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考古学A | 2024 | 前期 | 月1 | 文学部 | 小林 謙一 | コバヤシ ケンイチ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-AR2-F205
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本歴史を理解し、日本文化を考えていく上で、物質文化による再構成としての考古学的手法は重要である。考古学研究を目指すもの、歴史研究を目指すものにとって必要不可欠と言える考古学的研究法の基礎を理解してもらう目的で、概括的に講義する。同時に博物館学芸員を目指すものにとっても、博物館資料を理解し研究し修復・保管・演示などで扱っていくには、考古学的素養は不可欠であり、一般的なことから専門的なことまで講義したい。考古学Aでは、基礎的な考古学研究法の理解を得ることを目標とする。なお、具体的なケーススタディでは、日本先史時代を中心とする。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の専攻科目群(選択)として位置付けられていることから、学習を通じて、歴史を学ぶ上で必要な考古学の基本的な考え方を、日本列島の先史時代を題材に習得することを目的とする。
また、学生が学位授与の方針で示す「専門的知識」や「複眼的思考」を修得することを目的とする。
到達目標
基礎的な考古学研究法(型式論、層位論、編年)および考古学史について理解する。
授業計画と内容
【第1回】考古学とはなにか・遺跡調査法・発掘、縄紋時代の理解を巡って
【第2回】考古学研究法1 遺物の種類・石器研究法
【第3回】考古学研究法2 土器研究法 層位と型式(『縄紋社会研究の新視点』1章)
【第4回】考古学研究法3 型式学研究・土器型式論、縄紋土器研究の略史
【第5回】考古学研究法4 考古学と自然科学(産地推定など)
【第6回】考古学研究法5 炭素14年代測定原理(『縄紋時代の実年代講座』第2~5講)
【第7回】考古学史1 明治・大正期の人類学研究と考古学
【第8回】考古学史2 戦前・戦後期の土器編年研究史(山内清男)
【第9回】考古学史3 縄紋集落研究史(和島集落論・水野集落論)
【第10回】日本考古学の諸問題 縄紋土器編年と年代研究(『縄紋社会研究の新視点』2章)
【第11回】日本考古学の諸問題 縄紋中期環状集落論・竪穴住居ライフサイクル論
【第12回】日本考古学の諸問題 縄紋中期大橋集落フェイズ論
【第13回】日本考古学の諸問題 年代測定から見た縄紋集落(『縄紋社会研究の新視点』3章)
【第14回】日本考古学の諸問題 年代測定から見た縄紋文化の動態(『縄紋社会研究の新視点』4章)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
プライベートな時間に、近隣の博物館・資料館に足を運び、興味ある特別展・企画展の見学に努めてほしい。また、考古学・文化財などに関する新聞・雑誌記事やテレビのニュース・特集番組などにも接し、講義内容の理解度を高めてほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 定期試験は実施しない。数回の課題レポートを課す。その内容を基準とする。 |
平常点 | 50 | 授業の受講態度の状況と、毎回の受講後の小テストの内容を基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:課題レポートを提出していない受講者は、評価の対象外とするので、十分に注意すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
発掘調査担当者として発掘調査・整理作業に従事した経験がある。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
発掘調査の方法を紹介するほか、考古学・埋蔵文化財に関する実践、文化財行政に関する運営と課題などについても講義において触れる。
テキスト・参考文献等
(主要参考文献)
『縄紋社会研究の新視点』(小林謙一著、六一書房,2019年第2版)ISBN978-4-86445-012-6
『縄紋時代の実年代講座』(小林謙一著、同成社,2019) ISBN978-4-88621-815-5
*レポートなどで利用することがあります。
その他参考文献
小林達雄編『考古学ハンドブック』新書館、2007年 (ハンドブックシリーズ) ISBN978-4-403-25088-0
鈴木公雄『考古学入門』東京大学出版会、1988年 ISBN4-13-022051-9
鈴木公雄『読む・知る・愉しむ 考古学がわかる事典』日本実業出版社、1997年 ISBN4-534-02618-8
鈴木公雄『考古学はどんな学問か』東京大学出版会、2005年 ISBN4-13-023052-2
チャイルド、V.G著、近藤義郎訳『考古学の方法』河出書房新社、1981年
ラウス、アーヴィング著、鈴木公雄訳『先史学の基礎理論』雄山閣、1974年
その他特記事項
後期・考古学Bを続けて履修することが望ましい。
参考URL
http://www.kkenichi001k.r.chuo-u.ac.jp/