シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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考古学B | 2024 | 後期 | 月1 | 文学部 | 小林 謙一 | コバヤシ ケンイチ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-AR2-F206
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本歴史を構築し、日本文化を考えていくのに物質文化による再構成としての考古学的手法は重要である。考古学研究を目指すもの、歴史研究を目指すものにとって必要不可欠と言える考古学的研究法の基礎を理解してもらう目的で、学史を含め概括的に講義する。同時に博物館学芸員を目指すものにとっても、博物館資料を理解し研究し修復・保管・演示などで扱っていくには、考古学的素養は不可欠であり、一般的なことから専門的なことまで講義したい。なお、具体的なケーススタディでは、縄紋時代など日本先史時代を中心とするが必要に応じて対象とする範囲を広げる。
科目目的
考古学の概要を理解して貰う。
到達目標
考古学の基本的な方法論を理解する。
授業計画と内容
【第1回】考古文化の研究 縄紋はいつから?(『縄紋時代の実年代講座』10講)
【第2回】考古文化の研究 初現期土器と東アジア(『縄紋時代の実年代講座』10講)
【第3回】考古文化の研究 貝塚遺跡・岩陰遺跡土器型式編年研究,
【第4回】考古文化の研究 早期~前期の土器(『縄紋時代の実年代講座』6講)
【第5回】考古文化の研究 縄紋中期勝坂文化と阿玉台文化(『縄紋時代の実年代講座』7講)
【第6回】考古文化の研究 縄紋中期加曽利E式・曽利式・大木式(『縄紋時代の実年代講座』7講)
【第7回】考古文化の研究 縄紋後晩期土器文化、盛土・石棒・敷石(『縄紋時代の実年代講座』8・9講)
【第8回】考古文化の研究 低湿地遺跡研究
【第9回】考古文化の研究 縄紋の終末から弥生文化の成立(教科書13講)
【第10回】考古文化の研究 弥生から古墳へ
【第11回】考古文化の研究 古代国家形成過程と邪馬台国問題
【第12回】日本考古学の現在 前中期旧石器ねつ造事件と考古学
【第13回】日本考古学の現在 災害と考古学
【第14回】日本考古学の現在 現代社会と考古学
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | レポート内容 |
平常点 | 50 | 小テストなど |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回の小テストを必ず受けること。指示されたレポートは必ずすべて提出すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
発掘調査担当者として発掘調査・整理作業に従事した経験がある。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
発掘調査の方法を紹介するほか、考古学・埋蔵文化財に関する実践、文化財行政に関する運営と課題などについても講義において触れる。
テキスト・参考文献等
(参考書)『縄紋時代の実年代講座』(小林謙一著、同成社,2019)(講義での参照のほか、レポートなどで用いる)
『縄紋社会研究の新視点』(六一書房)も参考文献として利用することが望ましい。
その他特記事項
前期・考古学Aを履修していることが望ましい。
参考URL
http://www.kkenichi001k.r.chuo-u.ac.jp/