シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本文化史B | 2024 | 後期 | 火1 | 文学部 | 神崎 直美 | カンザキ ナオミ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH3-F402
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
幕末の大老として名高い井伊直弼の姉であり、延岡藩内藤家の奥方となった充姫―後の充真院―は、文才・画才に恵まれ、著作物を執筆した稀な大名夫人です。充真院は信仰心が厚く、先祖に対する崇敬の思いも深く、菩提寺に参詣したり、転居のための旅(江戸・延岡)の途中で、数多くの寺社に参詣しました。充真院を具体的事例として、大名夫人の寺社参詣について理解を深めます。
なお、充真院が訪れた寺社について、教員が現地を訪れて撮影した写真データを映写する時間を各寺社参詣の最後の回に設定し、仮想寺社参詣を体験していただきます。
科目目的
近世史研究において、未だ実証的な研究が乏しく不明な点が多い大名夫人について、当科目では寺社参詣の具体例を紀行文や藩政文書から明らかにして、近世女性史・文化史の知識を習得することが目的です。さらには女性史・文化史研究の方法論を考察することも目的です。
到達目標
近世の女性史・文化史の新知識を修得すること、史料の探し方や方法論を知り、考察して、自らの研究の際に応用できることが目標です。さらに主人公である充真院の人物像を寺社参詣の実態・姿勢から知り、前向きな生き方をはじめ、各自の人生の糧にすることも目標です。
授業計画と内容
第1回 大名夫人と寺社参詣、及び、充真院の人生の概略①
第2回 充真院の人生の概略②
第3回 相模国鎌倉・光明寺①…菩提寺の光明寺
第4回 〃 ②…旅の準備
第5回 〃 ③…鎌倉での日々 ※現地撮影画像映写…仮想光明寺参詣
第6回 三河国大樹寺・西光寺①…三河国と内藤家の所縁
第7回 〃 ②…大樹寺と信楽院
第8回 〃 ③…西光寺と内藤家墓所
※現地撮影画像映写…仮想大樹寺・西光寺参詣
第9回 大坂寺社参詣①…高津宮・新清水寺・安居天神
第10回 〃 ②…四天王寺・住吉大社 ※現地撮影画像映写…仮想大坂寺社参詣
第11回 讃岐国金毘羅①…金毘羅信仰と大名家
第12回 〃 ②…初めての参詣
第13回 〃 ③…2度目の参詣 ※現地撮影画像映写…仮想金毘羅参詣
第14回 寺社参詣を通して明らかとなった充真院の人物像
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 授業で説明した内容を正しく理解しているかを判定します。 |
平常点 | 50 | 授業の冒頭に、前回の復習としてQ&Aを実施します。積極的に発言してください。学期中に3.4回のグループディスカッション、及びリアクションペーパ―を実施しますので、問題意識を持って取り組んでください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
学期中に3,4回、グループディスカッションを実施します。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
自主学習支援(授業外学修)として、manabaを使い当科目の知識を深めることができます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストを用いて授業を進めます。テキストは下記の通りです。
神崎直美著『幕末大名夫人の寺社参詣―日向国延岡藩内藤充真院・続―』岩田書院 2021年4月刊行
補足プリントも配布します。
その他特記事項
テキストは必ず講義の際に必携してください。連絡事項は授業教室でお伝えしますが、緊急事項についてはmanabaで連絡します。