シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会学プロジェクト演習 ⅢⅣ/社会学演習(2)(5) | 2024 | 通年 | 月4 | 文学部 | 栗原 美紀 | クリハラ ミキ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-SC3-K120,LE-SC4-K121
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〈テーマ〉
このゼミでは、前期に全体のテーマを設定して調査研究のプロセスを学習し、後期には各自のテーマを自由に選択しながら研究(ゼミ論・卒論執筆)を行います。2024年度前期の全体テーマは「地域と観光」です。今日、観光は多くの人にとって身近で楽しいことであると同時に、少子高齢化が進む地域活性化の手段として期待されたり、一方で観光振興によって地域の変容が指摘されたり、と現代の社会問題とも密接です。そこで、地域と観光の関係に焦点を当てながら、個人的な興味関心・問題意識と、社会全体の問題とをつなげて考える方法を身につけていきます。
〈進め方〉
グループワークを中心に、文献講読をもとにしたディスカッションやフィールドワークを実施する予定です。各自に固有のものの見方を活かしながらも他者の見方に学びつつ、現代社会を捉える方法を模索してほしいと考えています。また、1年間の成果として、3年次にはゼミ論文を、4年次には卒業論文を執筆します。ゼミ論文と卒業論文については、各自個別の関心からテーマ設定を行い、それぞれ調査研究を進めていきます。
科目目的
移動や観光という現象に焦点を当てながら、現代社会の諸問題や個人と社会の関係について理解することを目的とします。
到達目標
次の3つの目標を設定します。
(1)これまで学習してきた社会学の理論や方法と、自らの関心や経験を結びつけ、現代社会に対する固有の見方を身につけること。
(2)定めたテーマについて調査研究を実施し、自分の研究内容について口頭発表や論文を通して他者に伝達する力を身につけること。
(3)調査研究のプロセスの中で他者の見方を学び、自分の考え方に対してリフレクションする力を身につけること。
授業計画と内容
〈前期〉
第1回 ガイダンス
第2回 フィールドワークと社会学
第3回 文献講読①:旅と観光
第4回 文献講読②:観光と消費社会
第5回 文献講読③:観光と地域開発
第6回 文献講読④:移動社会
第7回 グループワーク①:テーマの検討(1)
第8回 グループワーク②:テーマの検討(2)
第9回 グループワーク③:事前調査(1)
第10回 グループワーク④:事前調査(2)
第11回 グループワーク⑤:事前調査(3)
第12回 グループ発表
第13回 グループワーク⑥:調査計画の再検討
第14回 まとめとふりかえり
〈後期〉
第1回 ガイダンス
第2回 グループワーク①:データの分析と考察(1)
第3回 グループワーク②:データの分析と考察(2)
第4回 グループワーク③:データの分析と考察(3)
第5回 グループ発表
第6回 文献講読①
第7回 文献講読②
第8回 文献講読③
第9回 文献講読④
第10回 個人研究発表①
第11回 個人研究発表②
第12回 個人研究発表③
第13回 個人研究発表④
第14回 まとめとふりかえり
*履修者の人数、関心や希望に応じて各回の内容や文献講読のテーマは変更する可能性があります。
*後期の文献講読と個人研究発表は履修者各自の関心に基づきます。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
*フィールドワークを行う場合は、授業時間外に実施します。
*事前調査やレジュメの作成など、授業時間外にも積極的な関わりが求められます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学年末に執筆するゼミ論文が対象です。自らの関心と先行研究とを接続しながら固有の社会学の理論・方法を構築しようとする姿勢を基準とします。 |
平常点 | 50 | 毎回のディスカッション・グループワークや文献講読・グループ発表の担当回での、参加の姿勢や到達度を基準にします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しません。以下は参考文献です。
ジグムント・バウマン、ティム・メイ『社会学の考え方・第2版』(奥井智之訳)、ちくま学芸文庫、2016年。
新原道信編著『人間と社会のうごきをとらえるフィールドワーク入門』ミネルヴァ書房、2022年。
ディーン・マキァーネル『ザ・ツーリスト:高度近代社会の構造分析』(安村克己ほか訳)、学文社、2012年。
西川克之、岡本亮輔、奈良雅史編著『フィールドから読み解く観光文化学:「体験」を「研究」にする16章』ミネルヴァ書房、2019年。
福田晴子『宮本常一の旅学:観文研の旅人たち』八坂書房、2022年。
ヴァレン・スミス編著『ホスト・アンド・ゲスト:観光人類学とはなにか』(市野澤潤平、東賢太朗、橋本和也監訳)、ミネルヴァ書房、2018年。
ジョン・アーリ、ヨーナス・ラースン『観光のまなざし・増補改訂版』(加太宏邦訳)、法政大学出版局、2014年。
ジョン・アーリ『社会を越える社会学:移動・階層・シチズンシップ・改装版』(吉原直樹監訳)、法政大学出版局、2015年。