シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本史演習・文献(9)(19)/日本史演習(9)(19) | 2024 | 通年 | 木1 | 文学部 | 近藤 成一 | コンドウ シゲカズ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-JH3-F859,LE-JH4-F871
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
鎌倉幕府の裁許状は700通余が伝来しており、日本中世社会の具体相を知るための好個の史料となっている。裁許状は一定の規則にしたがって書かれているので、その規則を飲み込んでしまえば、面白いように内容が理解できるようになる。その規則を学んだ上で、実際に裁許状を分析して中世社会の具体相を考えてみる。さらに史料分析にもとづく歴史研究の方法についても考える。
科目目的
鎌倉幕府の裁許状(判決書)を材料として、日本中世社会の具体相について討議するとともに、史料分析にもとづく歴史研究の方法を学習する。
到達目標
変体漢文で書かれている鎌倉幕府の裁許状に返り点を打ち、読み下し文を作成し、現代語に訳す能力を見につける。
授業計画と内容
第1回 裁許状入門
第2回 永仁4年5月18日関東裁許状(東寺百合文書マ)(1)
第3回 永仁4年5月18日関東裁許状(東寺百合文書マ)(2)
第4回 永仁4年9月5日関東裁許状(鰐淵寺文書)
第5回 永仁4年11月24日関東裁許状(中条文書)
第6回 永仁5年正月12日関東裁許状(鰐淵寺文書)
第7回 永仁5年6月7日関東裁許状(相馬文書)
第8回 永仁5年9月13日関東裁許状(伊達文書)
第9回 永仁5年11月5日関東裁許状(中条文書)
第10回 永仁6年2月3日関東裁許状(鹿島大禰宜家文書)
第11回 永仁6年6月12日関東裁許状(東大寺文書)
第12回 永仁6年7月13日関東裁許状(相模文書)
第13回 永仁6年8月10日関東裁許状(粉河寺御池坊文書)
第14回 小括
第15回 裁許状の読み方おさらい
第16回 永仁6年9月3日関東裁許状(島津家文書)
第17回 永仁7年正月27日関東裁許状(薬王寺文書)(1)
第18回 永仁7年正月27日関東裁許状(薬王寺文書)(2)
第19回 永仁7年正月27日関東裁許状(薬王寺文書)(3)
第20回 永仁7年4月7日関東裁許状(田代文書)
第21回 正安元年6月7日関東裁許状(小早川家文書)
第22回 正安元年10月27日関東裁許状(我覚院文書)
第23回 正安元年12月20日関東裁許状(阿蘇家文書)
第24回 正安元年12月27日関東裁許状(鹿島大禰宜家文書)
第25回 正安2年3月3日関東裁許状(市河文書)
第26回 正安2年3月23日関東裁許状(尊経閣古文書纂賀茂社文書)
第27回 正安2年4月23日関東裁許状(相馬文書)
第28回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習復習においては、漢文史料原文に返り点を打ち、読み下しを作成し、現代語に訳してみることに留意するとよいと思います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 授業で取り上げた史料に基づいて出題します。それに対する解答内容により評価します。 |
平常点 | 20 | 輪読で史料を読みますので、その内容により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・テキストはmanabaに掲載するので、各自ダウンロードし印字したものを持参すること。
・参考文献:
瀬野精一郎編『増訂鎌倉幕府裁許状集上関東裁許状篇』増訂版第2刷・東京・吉川弘文館・1994年
佐藤進一『新版 古文書学入門』新装版・東京・法政大学出版局・2003年
近藤成一『鎌倉幕府と朝廷(シリーズ日本中世史2)』岩波新書、2016年