シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本史演習・文献(15)/日本史演習(15) | 2024 | 通年 | 月5 | 文学部 | 宮間 純一 | ミヤマ ジュンイチ | 4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-JH4-F867
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
幕末から明治期をテーマとした卒業論文の作成を目指す。論文作成のために必要となるのは、①先行研究の整理・批判、②問題・課題の発見、③研究テーマ・分析視覚の設定、④史料批判と精読、⑤史料に沿った独自の見解の提示である。このような力を養うため、前期は、第1・2回に論文の作成方法と研究史のまとめ方に関する解説を行い、第3~14回に各々の研究テーマに基づいた作業報告とそれを前提とした議論を行う。後期は、第1回に史料批判の方法、史料読解上の留意点を確認し、第2~12回は受講生が卒業論文の構成等に関する報告とそれに関する議論を行う。卒業論文提出後の第13・14回は、提出した卒業論文のテーマの成果と課題を確認する機会とする。
科目目的
卒業論文の作成に向けて、みずからで研究課題をたて、解決する学術的な能力を身につける。
到達目標
歴史学の現状と課題を理解し、みずから設定した問いを解決することができ、それを論文化できるようになる。
授業計画と内容
各回のキーワードは、本授業で卒業論文のテーマとなりうるものを参考にあげておく。実際のテーマは、これに限らず受講生自身が設定する。
(前期)
第1回 卒業論文の作成について
第2回 先行研究のまとめ方、史料の探し方・閲覧について
第3回 受講生による報告①卒論テーマに即した研究史のまとめ 幕政改革・藩政改革
第4回 受講生による報告②卒論テーマに即した研究史のまとめ 異国船来航
第5回 受講生による報告③卒論テーマに即した研究史のまとめ 世直し一揆
第6回 受講生による報告④卒論テーマに即した研究史のまとめ 尊攘運動・草莽
第7回 受講生による報告⑤卒論テーマに即した研究史のまとめ 大政奉還
第8回 受講生による報告⑥卒論テーマに即した研究史のまとめ 王政復古
第9回 受講生による報告⑦卒論テーマに即した研究史のまとめ 五箇条誓文
第10回 受講生による報告⑧卒論テーマに即した研究史のまとめ 太政官制
第11回 受講生による報告⑨卒論テーマに即した研究史のまとめ 東京奠都
第12回 受講生による報告⑩卒論テーマに即した研究史のまとめ 戊辰戦争
第13回 受講生による報告⑪卒論テーマに即した研究史のまとめ 天皇巡幸
第14回 受講生による報告⑫卒論テーマに即した研究史のまとめ 廃藩置県
(後期)
第1回 史料の批判・読解・利用について
第2回 受講生による報告①卒論テーマに即した研究報告 地租改正
第3回 受講生による報告②卒論テーマに即した研究報告 壬申戸籍
第4回 受講生による報告③卒論テーマに即した研究報告 大区・小区制
第5回 受講生による報告④卒論テーマに即した研究報告 文明開化
第6回 受講生による報告⑤卒論テーマに即した研究報告 岩倉使節団
第7回 受講生による報告⑥卒論テーマに即した研究報告 徴兵制
第8回 受講生による報告⑦卒論テーマに即した研究報告 征韓論争
第9回 受講生による報告⑧卒論テーマに即した研究報告 士族反乱・西南戦争
第10回 受講生による報告⑨卒論テーマに即した研究報告 自由民権運動
第11回 受講生による報告⑩卒論テーマに即した研究報告 憲法作成
第12回 受講生による報告⑪卒論テーマに即した研究報告 皇室制度
第13回 まとめ①研究史の潮流と社会
第14回 まとめ②研究成果の社会への還元
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表準備
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業態度・討論での発言等30%、発表内容70%により評価する。 ただし、出席率が70%に満たない者、特段の理由なく発表予定回に欠席した者は不合格とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中における討論や発表内容の評価は、①先行研究の理解度、②史料読解の正確さ、③発言・議論の妥当性の3点に応じて行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba、Webex
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(参考文献)
松尾正人『維新政権』(吉川弘文館、1995年)
明治維新史学会編『講座明治維新』3(有志舎、2011年)
宮地正人『幕末維新変革史』上下(岩波書店、2012年)
吉田裕他編『岩波講座 日本歴史』15巻・近現代1(岩波書店、2014年)
テキストは授業中に配布する。上記以外の参考文献は、追加で指示する。
その他特記事項
春休みに合宿を実施します。
また、西多摩地域において古文書調査(日帰り)を行う予定です(任意参加)。