シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東洋史学基礎演習(2)A | 2024 | 前期 | 金2 | 文学部 | 角山 典幸 | カクヤマ ノリユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH1-G021
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
漢文史料の読解は、中国史研究はもちろん、中国周辺諸民族の歴史の研究においても必要不可欠である。本演習では、漢文史料読解能力の基礎を身に付けることで、東洋史学に関わる専門知識を養うことを目指す。前期は、北宋・司馬光撰『資治通鑑』を輪読する。学生には、担当箇所の訓読・現代日本語訳を発表してもらう。なお、必要に応じて辞書・索引等の工具書の使い方を教示する。
科目目的
漢文史料読解能力の基礎を身に付けることで、「学位授与の方針」で示す専門的学識を養成する。
到達目標
漢文の文章構造に慣れ、簡単な漢文の訓読(日本語の古典文法に従って返り点・送り仮名を付けて漢文を読むこと)・翻訳ができる。
授業計画と内容
第1回:ガイダンス
第2回:『資治通鑑』(1)「建武二年春」
第3回:『資治通鑑』(2)「乙未、拓跋衍攻鍾離」
第4回:『資治通鑑』(3)「丁酉、中外纂厳」
第5回:『資治通鑑』(4)「魏主遣使呼城中人」
第6回:『資治通鑑』(5)「慶遠曰」
第7回:『資治通鑑』(6)「魏主曰」
第8回:『資治通鑑』(7)「慶遠曰非其類也」
第9回:『資治通鑑』(8)「魏主曰卿欲吾和親」
第10回:『資治通鑑』(9)「上遣左衛将軍」
第11回:『資治通鑑』(10)「魏人出不意」
第12回:『資治通鑑』(11)「先是上以義陽危急」
第13回:『資治通鑑』(12)「魏久攻鍾離」
第14回:総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:発表者は訓読・現代日本語訳を作成し、授業で発表できるようにする。発表者以外の学生は文意の把握に努める。
復習:テキスト・ノート・配布資料を見直し、当該箇所の訓読・現代日本語訳ができるようにする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 正しい訓読と正確な現代日本語訳が作成できるかどうかを評価する。 |
平常点 | 20 | 授業への参加度・受講態度(意見の表明、知識を得る意欲の有無)。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験では、原文に返り点と送り仮名を付けるとともに現代日本語訳を作成してもらう。漢和辞典のみ持込可(電子辞書不可)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
北宋・司馬光撰、元・胡三省音註『資治通鑑』巻140・斉紀6・高宗明皇帝中(北京:中華書局、2012年)。
テキストのコピーを配布する。その他の参考文献は、適宜配布または紹介する。
その他特記事項
授業では積極的に発言して討論を促し、漢文読解能力を高められるように努めてもらいたい。
授業に際しては、必ず漢和辞典を持参すること。