シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中央アジア史 | 2024 | 後期 | 火1 | 文学部 | 新免 康 | シンメン ヤスシ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH2-G210
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現在の旧ソ連領中央アジア諸国家に該当する中央アジア地域を歴史的に設定し、その近現代史の流れを辿ります。 とくに、ロシア帝国・ソ連の統治下における政治的枠組と政策の変化だけでなく、それとの連関において当該地域の主要な住民であるテュルク系・イラン系ムスリムの諸民族の社会・文化の変容に注目しつつ、歴史の各段階における重要な局面について検討したいと思います。その上で、近現代史の推移を通してそれが現在の状況にどのようにつながっているかについても考えます。
科目目的
中央アジア(おもに旧ソ連領中央アジア)とはどのような特徴をもつ地域であり、とくに近現代においてどのような歴史を辿ってきたのか、という問題について具体的な知識を習得するとともに、歴史の内実を系統的に理解するための視点を養うことを目的とします。また、そのような歴史的背景を視野にいれつつ、現在の中央アジア地域の様相、とくに在住諸民族の文化・社会に対する理解を深めます。
到達目標
・中央アジア(おもに旧ソ連領中央アジア)がどのような特徴をもつ地域であり、とくに近現代においてどのような歴史を辿ってきたのか、という問題について具体的な知識を習得し、それを自ら系統的に説明できるようになることを目標とします。
・中央アジアの近現代における歴史の流れについて、各段階の具体的な状況を含め把握します。
・とくにロシア・ソ連の統治下における中央アジアの諸民族の社会・文化の状況とその変容の様相について理解を深めます。
・上記の作業を通じて、中央アジアの歴史の内実を系統的に理解するための視点を養います。
・また、近現代史に関する知識・視点を背景としつつ、現在の中央アジア地域の様相、とくに在住諸民族の社会・文化に対する理解を進めます。
授業計画と内容
基本的に講義形式で授業を行います。各回の授業内容は以下の通りです。
1.授業計画、中央アジアという地域の設定
2.現在の中央アジアの諸民族とその特徴、歴史展開の様態
3.ロシア帝国進出以前の中央アジア
4.ロシア帝国の中央アジア進出とその背景
5.ロシア帝国による中央アジア統治政策
6. ロシア帝国統治下のムスリム社会とその変容
7.ジャディード運動の勃興
8.ジャディードの思想と活動
9.トルキスタン・ナショナリズム
10.ロシア革命とソ連時代前期の中央アジア
11.ソ連時代後期の中央アジア
12.ソ連解体後の中央アジア
13.中央アジアの文化とイスラーム
14.まとめ
※基本的に対面で授業を行う予定です。
※事情(合理的な理由)により対面での授業への出席が叶わない履修者がいる場合は、資料配信型などで対応致します。
※具体的な授業方法・段取等についてのお知らせは、manabaのコースニュースに掲出しますので、随時確認してください。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の授業において、授業内容に関わる課題を出しますので、manabaのレポート機能を用いて小レポートを提出していただきます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 学期末の課題レポートにより、全体的な到達度について確認します。 |
平常点 | 70 | 授業への参加状況、毎回の小課題の回答状況・内容について評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・毎回の授業においてResponアプリのカード(出席のみ)を使って、出席を確認する予定です。各授業ごとに出席を確認できた学生の提出した小レポートを評価の対象とします。正当な理由なく欠席した場合は、その欠席した回の小レポートを提出することはできません。
・小レポートを正当な理由なく5回以上提出しなかった者、学期末の課題レポートを提出しなかった者は評価の対象とせず、E判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・毎回、授業内容に関わる課題を出し、小レポートを提出していただき、次回に課題に対する皆さんの回答を踏まえ、全体的な講評を行います。
・毎回の授業内容に関して皆さんから出た質問に対し、基本的にすべて回答を提示します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は用いません。毎回の授業の際に資料を配布します。
参考文献については随時紹介していきますが、全体に関わるものとして以下を掲げます。
・小松久男編『中央ユーラシア史』山川出版社、2000年。ISBN: 978-4634413405
・小松久男等編『中央ユーラシアを知る事典』平凡社、2005年。ISBN: 978-4582126365
・宇山智彦編『中央アジアを知るための60章』【第2版】明石書店、2010年。ISBN: 978-4750331379
・小松久男・荒川正晴・岡洋樹編『中央ユーラシア史研究入門』山川出版社、2018年。ISBN: 978-4634640870