シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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環境史の方法 | 2024 | 後期 | 木1 | 文学部 | 村松 弘一 | ムラマツ コウイチ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH2-G212
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
人類の営みの歴史は、自然や環境と不可分の関係にあります。歴史上、人々は自然をどのようにとらえ、どのように利用してきたのでしょうか。また自然環境の変化にどのように対応してきたのでしょうか。本講義では、古代東アジア世界を中心に自然環境と人間との関わりの歴史について考えます。テーマは「気候変動と古代文明・古代帝国の盛衰~始皇帝の統一と三国志の時代の背景」「馬が語る古代東アジア世界史~馬の飼養と使用、厩牧システム」「池から見た古代東アジア~長安の都市水利と農業灌漑水利」「古代帝国の開発と救済~災害と疫病の東アジア」「水路でつながる北と南~「運河」と秦漢帝国」などを取り上げます。
科目目的
・人間社会とそれをとりまく環境の双方から歴史の変化の因果関係を理解することができる。
・東アジア地域の地理と歴史の概略を理解し、その他アジア地域や世界の環境問題を歴史的に理解し、比較することができる。
到達目標
・人間社会とそれをとりまく環境の双方から歴史の変化の因果関係を理解することができる。
・東アジア地域の地理と歴史の概略を理解し、その他アジア地域や世界の環境問題を歴史的に理解し、比較することができる。
授業計画と内容
・授業予定
第1回 イントロダクションーこの授業で何を学ぶのか、評価の方法等ー
第2回 東アジア地域の地理と自然環境
第3回 気候変動と古代文明・古代帝国の盛衰①~始皇帝の天下統一と環境
第4回 気候変動と古代文明・古代帝国の盛衰➁~三国志の時代と環境
第5回 馬が語る古代東アジア世界史①~馬の飼養と使用、秦漢帝国の厩牧システム
第6回 馬が語る古代東アジア世界史➁~東アジアの馬と国家
第7回 池から見た古代東アジア①~秦の咸陽と漢の長安の都市水利
第8回 池から見た古代東アジア➁~「陂」と「塢」の東アジア
第9回 古代帝国の開発と救済①~漢代の災害と救済
第10回 古代帝国の開発と救済➁~晋・杜預上疏が語る開発と水害
第11回 水路でつながる北と南~「運河」と秦漢帝国
第12回 プレゼンテーション①
第13回 プレゼンテーション➁
第14回 全体のまとめと総合理解
・原則対面形式で授業をおこないます。
・授業内容は履修者のみなさんの質問に答えるために変動します。
・授業で提示する資料はmanaba上に掲示します。
・履修人数にもよりますが、レポートに関するプレゼンテーションをしてもらう予定です。
以上
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時の配布資料、参考文献等を参照して、授業内容についての理解を深めてください。
また、インターネットなども活用し東アジア地域や日本、その他地域の自然環境や歴史問題に関する情報も検索して関心を広げるようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | ・授業期間中に提示するレポート課題および関連するプレゼンテーションにより総合的に判断します。 |
平常点 | 40 | ・毎回、授業後課題(授業内容に対する質問等)を提出する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
(概論)
・吉澤誠一郎監修『論点・東洋史学』ミネルヴァ書房、2022年
・漢字文献情報処理研究会編『デジタル時代の中国学リファレンスマニュアル』好文出版、2021年
・岡本隆司編『中国経済史』名古屋大学出版会、2013年
・岡本隆司『世界史とつなげて学ぶ 中国全史』東洋経済新報社、2019年
(単行本)
・鶴間和幸『秦漢帝国へのアプローチ』山川出版社、1996年
・鶴間和幸『中国の歴史 ファーストエンペラーの遺産』講談社学術文庫、2020年
・原 宗子『環境から解く古代中国』大修館、2009年
・妹尾達彦『グローバルヒストリー』中央大学出版部、2018年
・上田 信『森と緑の中国史』岩波書店、1999年
・上田 信『トラが語る中国史』山川出版、2002年
・飯島 渉『感染症の中国史』中公新書、2009年
・村松弘一・鶴間和幸編『馬が語る古代東アジア世界史』汲古書院、2018年
・村松弘一『中国古代環境史の研究』汲古書院、2016年
・丸山真史・ 菊地大樹編『家畜の考古学: 古代アジアの東西交流』2022年
(辞典類)
・中国文化事典編集委員会 『中国文化事典』丸善出版、2017年
・横浜国立大学都市科学部『都市科学事典』春風社、2021年
テキストは指定しません。
その他特記事項
東洋史のみならず日本史、西洋史の学生の履修も歓迎です。