シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋中世史/西洋中世史A | 2024 | 前期 | 木3 | 文学部 | 三浦 麻美 | ミウラ アサミ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-WH1-H302
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業は西洋中世の社会とジェンダーを基本テーマとし、宗教と思想の観点から論じる。中世では性別役割分担が明確であり、男性が聖俗両界で地位の優越をめぐって争う一方、女性の主要な役割は後継者の確保と死者の追悼による救済の獲得であった。初期には王家や貴族家門のみが特権的に行っていた宗教実践が時代は時代が下るにつれて拡大し、教会組織が確立するにつれ、より広い階層の女性たちが教会の教えに従って生活することが政治・経済・文化の一部に組み込まれていく。この過程とそれによって生じたジェンダー観の変遷を理解し、西洋中世の社会が持つ独自性を考える。
科目目的
前近代ヨーロッパにおけるジェンダーに関する思想と社会における実態を具体例にもとづいて理解する。それにより現代日本のジェンダー観を批判的に考察するための知識の習得を目的とする。
到達目標
・ヨーロッパ中世におけるジェンダーの概念を理解し、特徴とその変遷について時代背景と関連づけて考察することができる。
・関連する主要なテーマ(教会改革や王権など)について具体例を挙げて他者に説明できるようになること。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 古代における女性観
第3回 初期中世社会の法と宗教
第4回 創出される聖性と女性
第5回 教会改革とジェンダー
第6回 女子修道院長と権力
第7回 結婚をめぐる諸問題
第8回 俗人女性と聖性
第9回 都市におけるベギン
第10回 神秘主義者の女性たち
第11回 境界を越える
第12回 異端と魔女への迫害
第13回 世襲王権とジェンダー
第14回 まとめと総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で扱ったテキストや紹介した文献、視聴覚的素材について復習し、授業内容への理解を深めることが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 期末に試験を実施し、授業内容への理解を踏まえた解答ができているかを評価する。 |
平常点 | 40 | 毎回のリアクションペーパーをもとに、授業への参加態度並びに内容理解を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用しない。
参考文献は授業内で適宜紹介する。
その他特記事項
講義内容は受講生に合わせて変更する場合がある。