シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学への誘い(1)/哲学概論(1) | 2024 | 前期 | 火2 | 文学部 | 青木 滋之 | アオキ シゲユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PE1-J101
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この「哲学への誘い(1)」と、後期の「哲学への誘い(2)」は、哲学専攻に入学した新入生を対象に、哲学での学びの基礎を習得することを目指した授業です。内容としては、
・哲学と他の学問―自然科学や社会科学―との違い
・哲学の全分野の紹介
・哲学書の選び方・読み方
・参考文献の引用方法
・哲学での問いの立て方・考え方・答え方(哲学的な問題を論じるやり方)
・レポートおよび論文の作成方法
・周りの学生との生産的ディスカッションのやり方、質問の仕方
といった、大学で「知」を生み出すための一連の知識やスキル、態度(心構え)を獲得することを目指します。
科目目的
前期では特に、次の2点を重点的に行う予定です。
・自分の力で、あるいは周りの人と議論しながら、哲学書を読み、その内容を理解する。
・哲学書に現れたテーマや問いに基づき、大学でのレポートを作成する。
到達目標
・この授業を取ったあと、学生は自分の力で哲学書を選び、読み、そこで展開された問いや議論を理解できるようになる。そして、その問いや議論に対して、他人にも分かるような言葉で、主体的に語ったり説明することができるようになる。
・学生は、哲学的な問題をめぐって、立派なレポートが書けるようになる。より具体的に言うと、そのテーマや論題に即して、過去の哲学者(一次文献)や解説者(二次文献)を踏まえた上で、自分なりに問いを立て・展開し・答え、論理的で構成のしっかりとしたレポートが書けるようになる。
授業計画と内容
予習で哲学書を読んでもらったり、宿題も頻繁に出してもらうので、manabaの「コースニュース」は随時チェックしてください。
第1回 イントロダクション
第2回 哲学とは、哲学と他分野のちがい
第3回 実在と現れ テーブルから考える1 ラッセル『哲学入門』1章、2章
第4回 実在と現れ テーブルから考える2 ラッセル『哲学入門』3章、4章
第5回 テーブル以外のテーマで考える ステッカー『分析美学入門』
第6回 レポートを作成する1
第7回 レポート1についてのピアレビュー
第8回 映画『マトリックス』から考える
第9回 哲学書を読む1 バークリ『人知原理論』の esse is percipi 原理
第10回 哲学書を読む2 知覚因果説、物体の一次性質/二次性質
第11回 哲学書を読む3 一般抽象観念の批判
第12回 レポートを作成する2
第13回 レポート2についてのピアレビュー
第14回 前期まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内でディスカッションを行うため、次回の授業までにテキストを読んでくるよう指示することがあるので、「コースコンテンツ」にあるPDFを事前によく読んでから出席すること。
協同学習のため、manabaから課題を出すので、準備して臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | この授業を通して、「立派なレポートが書けるようになること」を目指します。 ・指定された字数を守る ・指定された文献をよく読み、その趣旨を理解する ・論文(レポート)に必要な、問い・主張・論証を行う ・文献から引用するにあたってマナーを守る ・論文(レポート)の構成を意識し、パラグラフライティングに従った構成を心掛ける |
平常点 | 60 | 出席の度合い、課題への取り組みなどによって評価します。※4回以上の無断欠席で、「F」とします。自分で、出席回数をしっかり管理することが必要です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題やレポートについては、授業内で講評を行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業ではテキストは使用せず、プリントを配布し、文献は「コースコンテンツ」で配布していきます。授業を行うにあたって主に以下の2つを参照する予定ですが、他の文献についても、授業中で案内していきます。
バートランド・ラッセル『哲学入門』, ちくま学芸文庫, 2005 [原著は1912年]
ジョージ・バークリ『人知原理論』, ちくま学芸文庫, 2018 [原著は1710年]