シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
卒業論文 | 2024 | その他 | 他 | 文学部 | 水上 雅晴 | ミズカミ マサハル | 4年次配当 | 8 |
科目ナンバー
LE-PE4-J180
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
卒業論文は、四年間の学習の成果となるものであり、3年次から作成の準備が始まります。テーマが決まれば半分できたようなものであり、第一目標はテーマの設定になります。テーマの摸索を続けながら、興味を覚える領域に属する文献を読んで、テーマを絞り込んでいき、授業内での検討を通して決めたテーマを8月に提出します。
卒業論文のような長い文章を書いた経験がある人はほとんどいないので、文章の書き方の指導を行います。基本的な書き方が習得できたところで、論文の書き方の指導に移ります。公開されている作品に対する検討・批評を通して、達意の文章を書く能力を高め、論文の書き方を実地に学んでいきます。
論文の実作の段階に入ったら、途中経過を報告してもらう機会を設けます。書いた原稿に対する他の受講生からの意見やアドバイスを参考にして修正し、論文の完成度を高めていきます。他者の文章を読むことで得た気づきも重要です。
以上の他、オフィスアワーおよびその他の時間における個別指導も行いながら、12月中旬の提出という一つのゴールに到達できるようにサポートします。
提出したら終わりではなく、1月下旬に口述試験があります。口述試験では、書き上げた論文の内容を要領よく自分の言葉でわかりやすく伝えられるかどうか、主査・副査の教員からの質問に対して的確に回答できるかどうか、以上がポイントとなります。
科目目的
卒業論文の完成が最大の目的であることは言うまでもありません。この最大目的を到達するプロセスにおいて以下の目的を達成してほしいと思います。
(1)読み手に意図が正確に伝わる論理的な文章を書く。
(2)物事を多面的に見る態度を身に着ける。
(3)考察を進めるために必要な資料を効率的に見つける技法を習得する。
(4)考えている内容を自分の言葉で明確に要領よく相手に伝える。
到達目標
卒業論文を完成させ、その内容を発表するまでに至るプロセスを通して、具体的に以下の目標を習得してほしいと思います。
(1)構成の整った論理的な文章を2万字以上書き上げる。
(2)自分が書いた論文の学術的価値を明示できるだけの先行研究の調査を完成させる。
(3)論文の中で引用する文章を正確に理解するだけの理解力を身に着ける。
(4)多面的・批判的な思考を文章および口頭言語で表現する。
授業計画と内容
第1回 テーマ候補の提出と関連資料の探し方
第2回 文章の書き方1―文字と記号―
第3回 文章の書き方2―レイアウト―
第4回 文章の書き方3―文章の基本ルール―(卒論題目届提出。4年次)
第5回 文章の書き方4―悪い文章―
第6回 文章の書き方5―良い文章―
第7回 テーマ候補と資料調査状況の報告会
第8回 論文の書き方1―論文とは?―
第9回 論文の書き方2―引用と盗用―
第10回 論文の書き方3―論文の構成―
第11回 論文の書き方3―注釈について―(論文構成案の提出。4年次)
第12回 論文の書き方4―悪い論文―
第13回 論文の書き方5―良い論文―
第14回 中間報告と講評
第15回 仮テーマの提出と現状報告会(3年次)
第16回 序論(仮)の作成と検討
第17回 本論の作成・検討(1)
第18回 本論の作成・検討(2)
第19回 本論の作成・検討(3)
第20回 本論の作成・検討(4)
第21回 本論の作成・検討(5)
第22回 結論(仮)の作成・検討
第23回 本論の確定
第24回 序論と結論の確定
第25回 卒業論文提出前の相談会
第26回 卒業論文提出直前の確認事項と相談会
第27回 卒業論文提出後の報告会
第28回 全体のまとめ
※授業の進行具合により、上記の内容を調整することがあります。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
卒業論文は、授業時間だけの学習で完成することはあり得ず、資料調査・読解、考察、執筆のために、授業時間に数倍する授業時間外の学習をしなくては完成に至りません。受講生が主体的に学習活動を進めないと完成に近づくことができません。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・卒業論文、または卒業研究の作成等に対して専門分野に関する必要な論文作成、研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
その他 | 100 | 卒業論文の内容及び口述試験を文学部共通の評価ルーブリックを用いて総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
① 提出された卒業論文は指導教員と副査を担当する教員が査読し、その内容に関する口述試験を実施します。
② 口述試験の日時は、原則としてC plus・manaba等でお知らせします。各自で必ず確認して下さい。全員指定された日時に口述試験を受けなければなりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
全体指導および個別指導の機会を設け、その際にある程度書き上がった論文草稿にもとづき、文章の書き方、考察の進め方について具体的に指導します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業時間内および時間外の指導の中で随時紹介します。
その他特記事項
・卒業論文の提出は、12月中旬で指定日時に遅れることは絶対に許されません。
・ただし、病気その他の理由で締切時刻までに本人が提出できない時は、あらかじめその旨を文学部事務室に連絡の上、代理人に提出を依頼することができます。
・提出場所は文学部事務室です。具体的な日時や方法については、哲学専攻のHPを確認してください。
・卒論提出のスケジュール、手続き、作成の手引きについても哲学専攻のHPを確認してください。
参考URL
[哲学専攻の卒業論文について]:https://www2.chuo-u.ac.jp/philosophy/res/ressotu.htm