シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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産業・労働の社会学/産業・労働/現代社会研究(4) | 2024 | 前期 | 木4 | 文学部 | 田島 博実 | タジマ ヒロミ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SC2-K317
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
⑴産業社会の変動(高度産業化、脱工業化、情報化、サービス経済化、グローバル化)と、経済成長や景気変動、雇用情勢の動向を把握します。⑵企業などの組織における雇用と人的資源管理の仕組みについて、「日本的経営」「日本型雇用システム」の観点から考察します。⑶雇用・就業の実態、勤労者の働き方の現状と課題を考えます。以上の3点を中心に、現代の産業と企業、雇用・就業の実例(映像等)を示して、できるだけ具体的な考察を行います。
科目目的
この科目は、学位授与の方針で示す、産業社会を理解するための専門的学識や教養、社会的課題に対して複眼的かつ柔軟に考察する思考力、主体的に学び続ける姿勢を養おうとするものです。
到達目標
この科目は、第1に、現実の経済環境や産業社会に向き合い、理解するための教養や思考力を身につけることを目的とするものです。第2に、雇用・労働問題という現代のクリティカルな課題に対して、複眼的かつ柔軟な観点からアプローチし考察できるようにすることを目指します。第3に、卒業後の働き方、社会生活において、企業等の組織と主体的に関わり、学び続ける姿勢を養おうとするものです。
授業計画と内容
1.オリエンテーション、産業・労働研究の要点、テキスト・参考文献
2.産業社会の成立と変動、高度産業化、脱工業化、情報化、サービス経済化の進展
3.技術革新・情報化・デジタル化と、産業構造、就業構造、勤労者の働き方の変化
4.「日本的経営」「日本型雇用システム」の成立とその背景
5.長期安定雇用と企業(職場)コミュニティの形成
6.雇用調整と長期雇用システムの動揺-組織と個人の関係の変化
7.人事処遇・報酬の原理―年功制の確立と能力主義(職能資格制度)への移行
8.能力主義の新展開-コンピテンシー評価、成果主義、職務等級制度
9.人材育成(教育訓練)の方法と職業能力の開発・向上
10.キャリア形成と勤労者の職業人生設計(キャリアデザイン)
11.ダイバーシティ・マネジメントと女性就業、男女雇用機会均等政策
12.雇用・就業形態の多様化と非正規雇用の働き方、労働問題
13.労働時間制度の変化と多様化、長時間労働問題、働き方改革の課題
14.今後の企業組織と人的資源管理の展望、方向性
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 講義・授業の主要テーマに関するまとめと考察。学習内容の理解、課題に対する考察、論理的展開を評価基準とします。 |
レポート | 30 | 講義・授業の内容の検討、考察に関するレポート課題の提出。 |
平常点 | 10 | 講義・授業の内容に関する感想または疑問点の提出。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業の参加、態度に関する評価を考慮する場合があります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は民間のシンクタンク・調査研究機関(産業社会研究センター、雇用開発センター)で、労働政策、労働問題の主要テーマに関するリサーチおよびコンサルテーションに携わってきました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
労働政策、労働問題の主要研究テーマとして、日本企業の雇用システム、人事処遇制度、雇用調整と労働移動、高齢者雇用などを扱っており、これらの経験や知見を活かした講義・授業を行います。
テキスト・参考文献等
テキストとして、時井聰・田島博実編著『現代の企業組織と人間』学文社、2009年、を使用します。
参考文献として、小川慎一・山田信行・金野美奈子・山下充『「働くこと」を社会学する 産業・労働社会学』有斐閣、上林千恵子編著『よくわかる産業社会学』ミネルヴァ書房、佐藤博樹・佐藤厚編『仕事の社会学 改訂版』有斐閣、宮本又郎他『日本経営史(新版)』有斐閣、橋本寿朗他『現代日本経済』有斐閣、を挙げますあげます。
その他特記事項
授業態度として、文献(テキスト)、レジュメ、資料の精読とともに、口頭の説明を筆記、理解して、自分の学習ノートを作成することが望ましいです。
また、授業中のスマホの使用、私語などを注意することがあります。
教員に質問や連絡をしたい場合は、田島博実のメールアドレス(tajihiro@white.plala.or.jp)またはmanabaの掲示板でメッセージを伝えてください。